Live

映画監督、小説家・ふくだももこの好きな器と、その付き合い方

個展に並んで手に入れた若手作家の器、旅先で一目惚れした骨董品、知人からもらった思い出深い一皿……器には、一つ一つに使い手のストーリーが詰め込まれています。カジュアルに楽しむ新世代の器好き映画監督、小説家・ふくだももこが語る、とっておきの逸品と、その使い方。

photo: Jun Nakagawa / text: Kohei Hara

連載一覧へ

子供や家族と一緒に楽しむ器と、私のための念願の器

街を歩いていて自然と器のお店に目が行くようになったのは、子供が生まれてから。子育てを手伝ってもらっている両親と一緒にご飯を食べることが多くて、何人かで食べることを前提にすると皿選びが変わってくるんですよね。最近は魚の柄にハマってて、豆皿を4枚買ったりもしました。

「子供の離乳食用に」って、しっかりした陶器を知人からいただいたのが興味を持つきっかけでした。割れ物だから使うのがちょっと怖かったけど、最近はそのお皿を使うと子供がすごく喜ぶんです。自分専用のものがあるってうれしいのかも。

ついこの間、“自分のため”に買ったのが、〈Marimekko〉のボウル。シーズンごとに日本限定カラーが出るんですけど、前に見た時はこのピンクが売り切れてて新作を1年くらい待ったんです……!ようやく手に入れた念願の器。キャンドルを入れて部屋のインテリアとして眺めたいです。

〈Marimekko〉のUnikko柄プリントが施されたボウル
〈Marimekko〉のUnikko柄プリントが施されたボウル
フィンランドのインテリアブランド〈Marimekko〉のボウル。ピンクなどの日本限定カラーは特に人気が高く、すぐに売り切れてしまうこともあるのだとか。「ずっと欲しいと思ってショップを眺めていて、自分へのご褒美にちょっと奮発しちゃいました。〈Marimekko〉特有のケシの花をモチーフにした柄がかわいいです」

連載一覧へ