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黒沢清

【10月16日公開】名ギタリスト・長岡亮介がギターを封印した初の映画音楽。|『スパイの妻』

ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)を獲得した、太平洋戦争前夜に生きる夫婦の愛や不安を描いたサスペンス。恐ろしい国家機密を知った優作は、事実を暴くために画策するが、夫を愛する聡子が思わぬ行動に出て……。監督:黒沢清/出演:蒼井優、高橋一生/10月16日、新宿ピカデリーほかで全国公開。

水木しげるの世界を近未来に変換すると?|前川知大

 超常的な世界を、日常の地続きに描く衝撃作を創出する劇作家・演出家の前川知大。約2年かけて水木しげるの作品、人生を徹底研究。水木イズムをちりばめたオリジナル舞台『ゲゲゲの先生へ』を上演する。「水木先生は、妖怪など、目に見えないものをないものとする合理主義の社会を批判していました。人生は屁みたいなもの、とも。戦争体験ほか、先生の壮絶な人生がその語り口に大きな影響を与えています」。平成60年という設定

私たちには共通点がある─日仏を代表する監督が東京で共鳴。

双子の精神分析医の間で揺れ動く女の欲望を描き、鮮烈な映像で観る人を幻惑するサスペンス『2重螺旋の恋人』。優れた作品をコンスタントに発表し、フランスの映画界を牽引してきたフランソワ・オゾン監督が「ぜひ会いたい」と熱望した、黒沢清監督との顔合わせが実現した。

フランソワ・オゾン 黒沢さん、今日はお会いできてうれしいです。
黒沢清 こちらこそ光栄です。前から思っていたことですが、『2重螺旋の恋人』を

ハリウッドも絶賛する現代のヒッチコック。|ポン・ジュノ

 昨年7月、韓国・ソウルで映画『スノーピアサー』のワールドプレミアが行われた時のこと。出演するティルダ・スウィントンは、今回初めて自らの作品にハリウッド俳優を起用し、圧巻と言っていいSF作品を作り上げた監督のポン・ジュノを絶賛した。「彼はブロックバスターとアートを融合できる巨匠。まるで現代のアルフレッド・ヒッチコックだわ」。すると、彼は胸の下のあたりをさすりながらこう答えた。「うん、お腹が出てると

原節子さんを観ていると、そこに小津監督の顔が浮かんできますよね。

『もらとりあむタマ子』で前田敦子さん扮するタマ子は、「ダメだな、日本は」とかぶつくさ言いながら、日がな食べて寝て漫画ばかり読んでいる自堕落な女の子。しかし、父親に再婚話が持ち上がると、それまで気づかなかった父への思いに戸惑いを見せる。まるで原節子扮する紀子が、『晩春』で笠智衆扮する父に複雑な思いを抱くように。
 山下敦弘監督と、大学時代からコンビを組む脚本家の向井康介さんと一緒に、小津映画のことを