キーワード

消費者

ライアン・マッギンレーとビルケンシュトックの共通点。

インスタグラマー全盛の時代である。誰が何を着て、どんな靴を履いているのか、タグつけ機能によって具体的に可視化されている。この機能は、新たなファッションビジネスの方法論となり、インフルエンサーと呼ばれる言葉を生み、マーケティングのフォーマットを作り出した。SNSへの投稿を条件に、最新の洋服やスニーカーをプレゼントするなんて話はよく聞く。影響力の大きい有名人やブロガーに至っては商品をポストすることでギ

無用真味

国土は日本の約26倍! という広大な中国。地方から美味をお取り寄せ、と思っても選択肢が多すぎ途方に暮れてしまう。そんな都会の消費者に人気を博しているのが著名ファッションデザイナー、馬可が始めたショップ〈無用真味〉。扱うのは米、豆といった雑穀から調味料、中国茶にナッツなどおやつ系まで。1カテゴリーほぼ1点という厳選主義で、農村で作られる良質の伝統食品、約160点が店頭に並ぶ。
 実は馬可と農村とのつ

Too Good To Go

 携帯アプリから食品を安価に購入することが、地域の食品廃棄を軽減。2016年にスタートしたこのフランスのアプリ「Too Good To Go」はアプリを通じて近隣の店の余剰食品をスピーディに、安価に消費者に提供し、収益金を生活困難者の冬期の食事提供に寄付するシステム。配信から1年半でダウンロード数は100万件を超え、3,000店舗が参加。この春にはパリのラグジュアリーホテル〈マンダリンオリエンタル

Startup Supermarkt

 欧州スタートアップ都市として注目されて久しいベルリンだが、市民の中にはその実感があまり湧かない人も少なくはない。そこで多くの人にテスト商品を知ってもらうために販売、同時に市場調査を行おうと開店したのが〈スタートアップ・スーパーマルクト〉だ。
 始めたのは、マーケティング調査会社〈ビーフィー・インスティテュート〉と清涼飲料会社を立ち上げたオラ・クレックナーさんら有志たち。老若男女、かつ多国籍の人た

果たして広告のクリエイティブはどこに向かっていくのか。

過去と現在を行き来しつつ、広告クリエイティブの魅力を語り合う2人。近年、TVCMの監督も務めるようになった写真家の奥山由之は、広告表現の本質に関わる疑問を先輩の杉山恒太郎にぶつけた。

奥山由之 広告って対象が広いじゃないですか。でも、少数の人の圧倒的な情熱で作られたものほど、人の心に刺さるものはないと思うんです。想いを込めたラブレターほど強い表現がないように。そう考えると企業も人の集合体だから

EMPREINTES / Parisq

昨年9月にオープンしたフランス国内の職人によって作られた手工芸品のみを扱う話題のコンセプトショップが、ここ〈アンプラント〉。
 アトリエ・ダール・ドゥ・フランスという古くからの職人組合に登録する約600名の作品からセレクト。約1,000点にも及ぶ品がラインナップされている。アーティストの“指紋が残る”、また、アートギャラリーと違い、気軽に手にすることができる、という意味を込めて「アンプラント(指紋

『ホール・アース・カタログ』の現代版なる「道具」事典。

 ケヴィン・ケリーを知っているだろうか。1969年にカリフォルニアで誕生した伝説の道具帳『ホール・アース・カタログ』のエディターの一人で、US版『WIRED』のファウンダーの一人でもある。カウンターカルチャーとIT界が重なる場所から、デジタル時代の哲学を語る長老のような人である。
 そのケリーが最近『クール・ツールズ』なる本を刊行した。早速注文してみると『ホール・アース・カタログ』とほぼ同じ判型の