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精神科

世界を読み替える、クトゥルー神話の魅力。

人類が登場するはるか以前、地球を支配していたのは異次元から到来した邪悪なる神々だった。異形の姿を持つ邪神たちは、地底や海底で眠りに就きながら、復活の時を虎視眈々と狙っている。「クトゥルー神話」とは、こうした壮大な世界観のもとに創作された複数の作家たちによるフィクションの総称だ。その起点となったのは、アメリカの怪奇小説家H・P・ラヴクラフトが1920年代から30年代にかけて執筆した作品。彼の死後、多

松尾スズキ『クワイエットルームにようこそ』の佐倉明日香

名前:松尾スズキ『クワイエットルームにようこそ』の佐倉明日香

病状:「あーあー。ゲロでうがいしちゃってるよ」客席の一番前の席の男が、足をだらしなく投げ出して、見たまんまを垂れ流す。

備考:恋人と大喧嘩の果てオーバードーズで精神科病院の閉鎖病棟に運び込まれる主人公。その再生までを描く、深刻かつコミカルな作品。芥川賞候補作。文春文庫/448円。

怒らない、褒めない。何も言わない。全幅の信頼とそれに応える責任感。

 生まれも育ちも北海道ですが、父親が日赤病院の勤務医だったため、小さい頃は北海道内を転々としました。小学校2年生の時に、精神科の病院を開業するために、旭川の近くにある小さな田舎町に引っ越しました。父親は「昭和の親父」的に振る舞うのが好きなのか、普段は口数が少なく、子どもにもああだこうだ言わない人でしたね。その分、専業主婦だった母親が面倒をみてくれました。
 兄と妹に挟まれた3人兄弟の真ん中で、特に