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松尾スズキ『クワイエットルームにようこそ』の佐倉明日香

名前:松尾スズキ『クワイエットルームにようこそ』の佐倉明日香

病状:「あーあー。ゲロでうがいしちゃってるよ」客席の一番前の席の男が、足をだらしなく投げ出して、見たまんまを垂れ流す。

備考:恋人と大喧嘩の果てオーバードーズで精神科病院の閉鎖病棟に運び込まれる主人公。その再生までを描く、深刻かつコミカルな作品。芥川賞候補作。文春文庫/448円。

監督と女優で語る。キム・ギドク × 二階堂ふみ

*1 『私の男』桜庭一樹の直木賞受賞作を浅野忠信、二階堂ふみ主演で映像化。家族を失った少女と彼女を引き取った遠縁の男が織り成す禁断の愛を描く。第36回モスクワ国際映画祭で最優秀作品賞、最優秀男優賞をダブル受賞した。'13日/監督:熊切和嘉/ハピネット/5200円。

*2 『魚と寝る女』釣り場を管理しながら客に性を売る女は、死に場所を求めてさまよう男と出会い…。鬼才の名を世界に轟かせた初期の傑作。

怒らない、褒めない。何も言わない。全幅の信頼とそれに応える責任感。

 生まれも育ちも北海道ですが、父親が日赤病院の勤務医だったため、小さい頃は北海道内を転々としました。小学校2年生の時に、精神科の病院を開業するために、旭川の近くにある小さな田舎町に引っ越しました。父親は「昭和の親父」的に振る舞うのが好きなのか、普段は口数が少なく、子どもにもああだこうだ言わない人でしたね。その分、専業主婦だった母親が面倒をみてくれました。
 兄と妹に挟まれた3人兄弟の真ん中で、特に