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どうしてみんなグレン・グールド好き?

「グールドって難しくて、迂闊に好きって言っちゃうと余計なものがいろいろ付いてくるんですよ、スノッブとかオシャレとかね」

 グールドは好きですかという直球の質問に、原摩利彦はおかしそうに、でもちょっと困ったような顔で答えた。たしかにグールドという記号はある時期イケメン男子のアクセサリーのようだったし、一般名詞化した「グールド好き」は原のような音楽家ならなおのこと、口にしづらいに違いない。それでも原

“世界のトップランナー”と“音楽の都の保守本流”。

 1882年創立のベルリン・フィルは、ソロでも活躍できるレベルの音楽家がメンバー、コンサートマスター、指揮者まで、既存楽員の投票によって決められるという民主主義、実力主義の組織。その基盤を固めたのは歴代の首席指揮者たちだ。「帝王」と呼ばれたヘルベルト・フォン・カラヤンは、冷戦時代にベルリン・フィルを西ドイツの富の象徴に押し上げ、最先端技術による録音を推進して世界的名声を築いた。続くイタリア人のクラ

【話題の展示】個展『NEOrient』┃44万人超が虜。写真家RKの作品の魅力とは?

 2月末現在、インスタグラムのフォロワーが44万人を超える、人気ストリートフォトグラファーがRK。彼の写真がこれほど多くの人を魅了するのは、まだ誰も見たことのない光景を、写真として見せているからだろう。それは絶景とも違う彼独自の世界観。奥行きのあるダイナミックな構図とパンフォーカス気味に撮影された被写界深度の深い写真は、手前にも奥にも絶妙な塩梅でピントが合い、色彩や陰影のコントラストを強調すること

[11月27日配信シングルリリース] 池袋発、行先未定。巷の音楽通たちをざわつかせる、新星バンド〈illiomote〉

池袋発、行先未定。巷の音楽通たちをざわつかせる、新星バンド〈illiomote〉。何にも似つかない、圧倒的に新しい音楽とは?

漫画家・渋谷直角さんはここ数年、新しいインディー音楽を求めて、ライブハウスやレコ屋に通い詰めている。自分の目と耳で探したい、という彼が「今、とにかく早く紹介したい」と暴走気味に応援しているのがilliomoteというバンド。弱冠21歳にして、ルーツレゲエの乾きとHIPHO

アーティスト青山悟が魅せる、愉快な現代版風刺画。

これまで一貫して刺繍による作品を制作してきた青山悟。だがひとえに刺繍といっても、古い印刷物の上にカラフルな糸で現代的なモチーフを縫い付けたり、歴史的な場面を刺繍それ自体で写真作品のように見せたり、時に絵画的で、時にコラージュやポスターのようで、その表情はさまざまだ。
 
青山が刺繍を扱うようになったきっかけはロンドン留学中に出会ったシンガー社製の古いミシンだという。以来、機械と人の関わりや、時代に

気鋭のクリエイションに登場する、三者三様のマック・デマルコ。

 昨年のフジロックでの来日もまだ記憶に新しい、カナダ出身のシンガーソングライター、マック・デマルコは、今年もなにかと話題に事欠かない。

 まずは、自ら立ち上げたレーベルからこの春に出した4作目のアルバム『ヒア・カムズ・ザ・カウボーイ』が、ビルボードのアルバムチャートで初のベスト10入りを果たした。

 一方、細野晴臣のファンを公言しているデマルコだが、今年の初め、細野の名曲「HONEY MOON