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北千住

新しいモツ

名店の薫陶を受けたモツ料理が充実。

・店主は生粋の立石っ子。幼少期から父と通った〈江戸っ子〉の当時の店主の味を継承。
・13種揃えるモツの串焼きは塩とタレ、味噌ダレとニンニク醤油ベースの辛タレから選べる。
・昼間は二郎インスパイア系〈豚麺ポルコ〉になる二毛作。ラーメン842円は夜も提供。

セキヤユッケ388円。オープンは2019年6月。店主は船橋〈もつ焼 坊っちゃん〉や新橋の焼きとん店などでも

いろんな店に行ったけど、老舗に惹かれるのはなぜだろう。

酒場通いをするようになって20年近く。東京には美食も最新もあるけれど、私が惹かれるのは昭和の時代から続く大衆酒場だ。敬愛する昭和酒場には、「時間と手間を省くことは、お客に対する裏切り行為」といった気っ風が貫かれている。隅々まで掃除の行き届いた店内、手仕事の伝わる酒肴、何か不足はないかとつねに気を働かせる店員……。そして、そこに愛着をもって集まる客たちもまた、店の個性をつくる大事な役者だ。
 
昭和

私の経験なんて今の方にどうやってもできないと思いますよ。|内海桂子

 生まれたのは銚子、親が駆け落ちしたんですよ。両方とも一廉の家系なんですよ。けれど、産んでしばらくしてから父が仕事で鶴見に行って、それで次の年が関東大震災でしょ? だから父の顔を見たことがないのよ。お袋は死ぬまでに3人くらい亭主を持っていたからその人たちは知っていますよ。変わるたびに名字が違いますから(笑)。駆け落ちして地元へ帰れないもんだから、お袋が1人で私を養って。やっと浅草の田中町にある実家