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ライナーノーツ

時代に反逆し続けたプリンスが教えてくれたこと。

 プリンスが2016年4月21日に亡くなって3年。誕生日が6月7日(生きていたら今年61歳)ということもあり、春には追悼イベント、セレブレーション、リリースが多くて。個人的トピックは、4月に一時は約40万円まで高騰した幻のカセットテープ『ヴェルサーチ・エクスペリエンス』がリリースされたこと(ライナーノーツは、僕が担当)。予約時点でほぼ完売の大人気で(もともとはショーのみで配布された非売品)。

 

ニューアルバムを発表した翌週に、もう1枚新譜をリリースした曽我部恵一。

曽我部恵一が、昨年12月7日に『ヘブン』、続いて14日『There is no place like Tokyo today!』という2枚のアルバムを連続で発表した。自身で〈Rose Records〉を立ち上げてから、さまざまな名義を使い分け、リリース数の多い曽我部だったが、前作からのインターバルが1週間というのは初めてのこと。
 
さらに、音楽的にも衝撃的なのは、まず『ヘブン』は完全にラップアル

私が被写体として好む、咲き乱れ散っていく、桜の花と重なるのだ。| 川内倫子(写真家)

いの一番に聖子ちゃんの「制服」が思い浮かんだ。私が小学校高学年を過ごした80年代前半、世間は松田聖子一色で、私の部屋にもやはり聖子ちゃんのポスターが貼られていた。当時、LP盤で聖子ちゃんを聴くのが憧れだった。友人の姉がLP盤をたくさん持っていて、よく通ってはライナーノーツを見て歌詞を熟読するうち、彼女のほとんどの曲に記されている松本隆の名前に気づいた。作詞家というものをはじめて意識したのが松本隆さ

普段の会話も含めて、時間の積み重ねを丸ごと、映画の中にパックしたい。

劇場公開作は少ないが、『Playback』などの作品が絶賛され、新作を待望されてきた三宅唱監督の『きみの鳥はうたえる』。『そこのみにて光輝く』などの映画化作品で知られる佐藤泰志の小説を大胆に脚色し、函館に暮らす若者たちの恋と青春を繊細に映し出した。恋に奔放なヒロイン・佐知子を演じた石橋静河と三宅監督が、この作品に漂う穏やかで自然な空気の源泉を、演出法から解き明かす。

  クランクインの前にどん

音楽プロデューサーにして、元ライナー職人!? 松尾潔が語るライナーノーツとの付き合い方。

 楽曲のインターネット配信が普及し、音楽の聴き方が大きく変化すると共に、ミュージシャンに関する情報も手軽に入手することができるようになった。しかし、ネット上に星の数ほどある情報ではなく、アーティスト本人が公認したバイオグラフィやコメントを収録したライナーノーツは、CDにしか収録されていないケースが多い。制作上のデータや舞台裏などライナーでしか得ることができないことはいまだ多く、それが新しい発見や音