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神奈川

世界を読み替える、クトゥルー神話の魅力。

人類が登場するはるか以前、地球を支配していたのは異次元から到来した邪悪なる神々だった。異形の姿を持つ邪神たちは、地底や海底で眠りに就きながら、復活の時を虎視眈々と狙っている。「クトゥルー神話」とは、こうした壮大な世界観のもとに創作された複数の作家たちによるフィクションの総称だ。その起点となったのは、アメリカの怪奇小説家H・P・ラヴクラフトが1920年代から30年代にかけて執筆した作品。彼の死後、多

映画は現場の共通言語だから、 カントクが「観てない」は恥。 | 入江 悠 (映画監督)

『SR サイタマノラッパー』で注目を集めてメジャーデビューした入江悠監督。29歳の時にWOWOWドラマ『同期』の監督に抜擢された際、役者もスタッフもベテラン層に囲まれ、プレッシャーは相当なものだったとか。「せめて“自分の方が映画を観ているぞ”という自信がないと、現場に入った時に気持ちで負けると思って、撮影準備として、ひたすら映画を観まくりました。例えば、竹中直人さんが休憩時間にポロッと言った映画は

平山夢明

ヅカ石ヘド彦。誤記ではない。ヅカ石は、「元漫才師で今は主にグルメリポーターをやっているオーバーオールのデブ」。小説『反吐が出るよなお前だけれど……』では、「ラーメン屋〈中華コリーダ〉」を、彼がディレクターと取材のための試食に訪れる。もとより店員夫婦もただものではない。「コイカタオオメノブタマシ?」、そして、「どぶどろ? どぶどろのぶろどろ?」「どぶどろましましのどろどろましましぶろぶろ?」と、どこ

松㟢煎餅 モトスミ・ブレーメン通り店

 文化元年(1804年)創業、210年余の歴史を紡ぐ〈松㟢煎餅〉。江戸時代から作り続ける瓦煎餅は、東京の代表銘菓の一つだ。そんな〈松㟢煎餅〉が昨年の松陰神社前店に続き、今年8月、2店舗目となる直営カフェを元住吉にオープンした。本店を構える銀座とは異なり、商店街に出店するのはなぜなのか?
 店を手がける8代目・松㟢宗平さんが目指すのは、自社の煎餅とカフェが街をつなぐ、いわば地元密着型のコンセプトスト

安定の極み「レモン味」の中でも、飛び抜けた一品。|石井正則

 もともと喫茶店が好きで、メモを取りながら日本全国の喫茶店に足を運んでいます。9月20日現在で、2,277軒。最初は店名と住所くらいだったのですが、1,500軒を超えたくらいから、ちゃんと特徴を残しておかないとわからなくなってきました。〈エノモト〉に初めて来た時は、店名だけのメモだった時代なんですが、僕のノートには「生レモンケーキおいしかった!」と書いてあったんです。さらに、当時のメールを見返して

やっぱりモンブランのクリームは黄色じゃなきゃ。|北原雅彦

 甘いものが大好きな僕と〈アーモンド洋菓子店〉の間には、別れと再会のドラマがあるんです。学生時代、バンド仲間が三軒茶屋のアパートに住んでいて、よく遊びに行っていました。近所に〈アーモンド洋菓子店〉があったので、よくソフトクリームやもともと大好きだったモンブランを買っていて。ところが、1991年のフランス公演でパリへ行った時のこと。せっかくパリに来たからと、スイーツの名店を巡り、有名な〈アンジェリー

横須賀凧

「横須賀凧」というと神奈川県をイメージしてしまいますが、こちらは静岡県掛川市にある横須賀に伝わる凧です。その歴史は古く、戦国時代に、武田勝頼と徳川家康が戦った高天神城の戦いで、敵の陣地の測量や、通信手段として凧が利用されたことから、この地に根づいたとされています。その後、江戸時代になると、遠江横須賀藩の城主・西尾忠尚公の加増を祝い、家臣たちが凧を揚げ、祝い凧として定着していきます。庶民の間でも凧揚

アイビーの王道、クルーカットって何?

 アイビーの王道ヘアスタイルといえば、やはり「クルーカット」だろう。もともとはイギリス・プリンストン大学のボート部のCrewたちの間で流行したヘアスタイルで、トップからサイド、バックを短く刈り、フロントのみを少し長めに残すスタイル。いわゆるG・Iカットのような角刈りに近いスタイルと混同されがちだが、角を丸く刈って柔らかで上品なイメージに仕上げるのが本来のクルーカットだ。
 このクルーカットの日本で

身だしなみの道具。|服部哲弘

 いつでもできるだけ自然なものを使いたいなって思っています。服もそうだし、生地もそう。年齢を重ねるとだんだんと手触り、肌触りが心地いい、ナチュラルなものを使いたくなってくるんです。僕は1日2回お風呂に入るのでタオルも2枚使うのですが、一度使ったら洗濯派なので、バスタオルよりもフェイスタオルがちょうどいい。〈無印〉のタオルはインド産のオーガニックコットンを使っていて、パイルが立っていてふんわり。海綿