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凧揚げ

べらぼう凧

秋田県/能代市

力強い独特の画風で知られる、秋田県能代市の凧。その歴史は古く、かつて坂上田村麻呂の軍勢が淳代地方の蝦夷征伐を行った際に、空高く舞い上がった凧を目印に入港した、という伝説があるほどです。今から350年ほど前の徳川4代将軍・家綱の時代には、子供はもとより大人もみなで凧揚げを楽しんでいたそうです。明治に入ると、才能あふれる職人が多く現れ、歌舞伎絵や恵比寿、そして「べらぼう」と呼ばれる絵

横須賀凧

「横須賀凧」というと神奈川県をイメージしてしまいますが、こちらは静岡県掛川市にある横須賀に伝わる凧です。その歴史は古く、戦国時代に、武田勝頼と徳川家康が戦った高天神城の戦いで、敵の陣地の測量や、通信手段として凧が利用されたことから、この地に根づいたとされています。その後、江戸時代になると、遠江横須賀藩の城主・西尾忠尚公の加増を祝い、家臣たちが凧を揚げ、祝い凧として定着していきます。庶民の間でも凧揚

祝凧

 出雲大社に仕える千家・北島の両国造家に祝い事のあった際、“国引き伝説”で有名な稲佐の浜で氏子たちによって凧揚げがされました。これが次第に一般に広まり、慶事の際の贈答品として定着したのがこの祝凧。現在は、実際空に揚げることはほとんどなくなってしまいましたが、縁起物として玄関などに飾る小型の凧として残っています。
 赤い凧は「鶴」という文字がモチーフになっており、これは千家国造家の背後に聳える鶴山を

鬼ようず

 山口県萩市の沖合45㎞という山口県の最北に位置する島、見島。この島には、古くから、長男が誕生した家が、親戚や友人たちを集め、正月に大きな凧「鬼ようず」を揚げるという風習があります。ようず(揚子)とは、凧のこと。この凧が高く揚がれば揚がるほど男子は出世するといわれています。凧一面に描かれた鬼は、恐ろしい形相で長男を厄災から守ってくれるとされ、凧揚げのあとは、凧を子供の寝室の天井から吊り下げて常に見

ふく凧

 山口県下関市の安岡町に伝わる河豚の形をした凧、「ふく凧」。安岡町は古くから凧揚げが盛んな地区で、約50年ほど前に地元の凧愛好家・安本実氏が下関の特産品である河豚をモチーフにした凧を作ったところ、全国から注文が殺到。大空に舞って人々に福をもたらし、部屋に飾っても福を招く、として安岡を代表する郷土玩具に成長しました。口の部分がくりぬかれたユニークな表情の丸凧です。この穴はただの飾りでなく、ここを風が