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金沢市


霜月(十一月)『冬支度』
大晦日に“年とり魚”として塩引き鮭を食べる風習がある越後村上。塩引き鮭を製造販売する〈千年鮭きっかわ〉の重厚な町屋の梁に、1,000尾以上のサケが吊された光景は圧巻。11月中旬から12月にかけて、運が良ければ目の前で仕込みの様子を見られる。●新潟県村上市大町1−20☎0254・53・2213(千年鮭きっかわ)

皐月(五月)『山の幸』
四万十川に生息する体長8~9㎝の川エビは、立派なハサミを持つことからテナガエビとも呼ばれる。小枝を束ねた仕掛けを使う伝統的な柴漬け漁が、今なお続く。川エビの漁期は5月〜9月。殻ごと唐揚げや塩焼きにすれば、頭まで丸ごと食べられる。●高知県四万十市☎0880・35・4171(四万十市観光協会)

東出珈琲店|渡辺有子
おいしいものがたくさんある金沢は、大好きな街の一つ。食材を探したり、地元の友達に会ったり、金沢にいる時は朝から楽しみたいので、近江町市場の角にある東出珈琲で朝ご飯を食べることが多いです。ジャムトーストとカフェオレの組み合わせがホッとするんですよね。市場といえば築地の喫茶店にもよく行くのですが、タバコとコーヒーでひと息ついているおじさんたちの、憩いの場にお邪魔する感じでちょっと緊張します。東出珈琲

大西麻貴 選
山川のように自立した、開かれた場。

辻 和美/factory zoomer
辻和美さんが作るのは、洗う時の手が気持ちいいガラスだ。
「ざぶざぶ洗っておおらかに
使ってほしい。カフェのグラスみたいに、ヘビーに使うことで経年変化していく感じも、嫌いじゃないですね」
金沢市内にあるアトリエ〈ファクトリー・ズーマー〉では、辻さんと4人のスタッフが制作に関わっている。行われているのは宙吹き。ベンチと呼ばれる作業台を使って中空で吹き上げる、吹きガラスの一種である。基本的には体で覚