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設計図

Converse | 久留米で生まれる 特別なオールスター。

国内で購入できるコンバースのオールスターのほとんどは、インドネシア製。2001年に米国ノースカロライナ工場が閉鎖された際に主要生産地の一つに選ばれた。アメリカから生産責任者を招き、ソールのゴムの配合比率から必要な設備まで、すべてが忠実に引き継がれている。物欲を高める魔法の言葉「メイド・イン・USA」のコンバースの生産は終わってしまったが、オールスターに関しては90年代以降に培われたスペックやスピリ

ウォルター・シーガルが伝えた、 シンプルなセルフビルド・メソッド。

父はダダイスムの芸術家で、バウハウスの創設者ウォルター・グロピウスらと交流のある家に育ったというウォルター・シーガル。ベルリンの大学ではブルーノ・タウトらに建築を学んだというモダニズムの申し子だ。卒業後はエジプト学に傾倒し、その関係で1930年代に大英博物館のあるロンドンにやってきた。結局、AAスクールで建築を教え始め、建築家としてこの地に根を下ろすことになる。

「心を開放する」って何だろう?|町田 康

 心って自分に属するものですから、心を開放するというのは自分の問題です。じゃあ開放って何だろう? と考えると、「自分」というものに対するこだわりや執着から開放されることだと思うんです。例えば、人にどう思われているか気にしてる時は「自分」に対するこだわりがある。こんな格好していったら笑われるんじゃないか、こんなこと言うと変なやつだと思われるんじゃないか、そんなことを考えないようになったら心が開放され

セルフビルドで変化し続ける、広大な森の中の住まい。

 鳥取は大山の麓、6000坪の森の中に住んでいる。東京から家族3人で鳥取に来たのは2012年。鳥取には大輔さんの実家があり、「実家から送られてくる野菜がおいしかったから、いっそ引っ越しちゃおうか」と思い立ち、まずは大輔さんが幼い頃に暮らした村の古民家に移り住んだ。この場所と出会ったのは、1年ほど後のこと。せっかくだから、もっと自由で広い場所に小屋でも建てようか、ということになり、不動産屋に紹介され

白虎面

 近代化の波とともに次第に消えゆく玩具たちの写生画を数多く残した絵師・川崎巨泉。大阪・堺出身の彼は、浮世絵師として活動したのち、新聞広告の図案や風俗絵を描いていましたが、明治30年代中頃から玩具の収集と写生に目覚め、「おもちゃ画家」となった人物です。以前、本誌特集でも作品の一部をご紹介しましたが、その画は、様々なアングルからの描写に加え、細かなディテールカットまで丹念に描かれており、さらには、画の

片岡義男と、2度目の週末の午後。

 作家・片岡義男がデビュー40周年を迎える。1974年、「白い波の荒野へ」でデビュー後、『スローなブギにしてくれ』『彼のオートバイ、彼女の島』『ボビーに首ったけ』に代表される角川文庫シリーズ(通称「赤背」)が全国の書店に並び、映画化作品もヒット。80年代初頭には一躍世に知れ渡る存在となった。
 その活躍の場は文学界のみにとどまらない。作家としての成長期には創刊されたばかりの『POPEYE』『BRU

中央アルプスの麓 に建てた山小屋風の家と、ガラス工房。

「300以上の土地を探し回って、ようやく見つけたのが、この場所です」
 吹きガラス工房〈スタジオプレパ〉の平勝久さんと瑞穂さんが工房と自宅を建てたのは、長野県南部の中川村。360度どこを見てもアルプスの山と広い空。古い梨畑が広がるのどかな環境だが、車なら名古屋から1時間、新宿から2時間という便利な場所でもある。 
 2人がこの土地を選んだのは6年前。
「僕たちが作っているのは、1100℃以上の溶解

人間工学に則って設計されているこの世界、あなたが犬だったらどう思う?

“犬小屋”と聞いてイメージするのはどんな形? スヌーピーが暮らす三角屋根の小さな家、金網のケージ……、果たしてそれらは犬にとって暮らしやすい空間なのか。私たちが日頃接している建築物が人間の尺度で作られているのに対して、犬のために考えられた建築が今までにあっただろうか。今、世界で活躍する建築家が集まり、新たなプロジェクトが動き始めている。展覧会開催中の『ARCHITECTURE FOR DOGS 犬