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新潟県

水木しげるの世界を近未来に変換すると?|前川知大

 超常的な世界を、日常の地続きに描く衝撃作を創出する劇作家・演出家の前川知大。約2年かけて水木しげるの作品、人生を徹底研究。水木イズムをちりばめたオリジナル舞台『ゲゲゲの先生へ』を上演する。「水木先生は、妖怪など、目に見えないものをないものとする合理主義の社会を批判していました。人生は屁みたいなもの、とも。戦争体験ほか、先生の壮絶な人生がその語り口に大きな影響を与えています」。平成60年という設定

のろま人形

新潟県の佐渡では、金山で賑わっていた江戸中期頃より、人形芝居が盛んに行われていました。「文弥人形」「説経人形」「のろま人形」の3つの人形芝居があり、これらはいずれも国の重要無形民俗文化財に指定されています。中でも、のろま人形は、古い佐渡の方言による軽妙な掛け合いが魅力の喜劇で、民衆の娯楽として大変な人気を集めたそうです。
 登場人物は、正直者だけどもまぬけな木の助、お人好しの下の長者、男好きのお花

里山十帖

「里山の風景と、今では手に入らない総ケヤキ造りの古民家が気に入って、廃業間近の旅館を引き継ぎました」とオーナーの岩佐十良さん。雑誌の編集長でありながら、農業を学ぶために東京から新潟に移住して8年目のことだった。そもそも旅館がやりたかったわけでも、レストランを始めたかったわけでもなかったという。
 新潟の中でも屈指の米どころ、南魚沼の豊かな自然の中に位置する〈里山十帖〉は、6500平米の敷地の中に1

栩翁S

「夜営業のようなごちそうだけではない食材の魅力を伝えたい」との思いが込められた朝の定食。南部鉄の厚釜で“強火の攻め炊き”をする新潟県魚沼産コシヒカリのご飯に、島根県の近海で水揚げされる鮮魚の干物は炭火焼きで提供。3種の味噌をブレンドした味噌汁に手の込んだ小鉢も抜かりなし。わざわざ誂えた作家ものの器でいただく、これぞ極みの朝食。

政治

 昨年日本語訳が出た『独裁者のためのハンドブック』(*1)は、一般読者向けにわかりやすそうな体裁をとってはいますが、第一線の研究者が実証的な根拠に基づいて書いた本です。多くの国が民主化され、独裁者の存在は身近なものではなくなりましたが、民主主義も多数派による支配の一つの形態といえます。今日の日本社会は『進撃の巨人』で描かれる王政と一見違うようですが、望む職業に就く機会や、新しいリスクに晒される度合