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世田谷

緑の森を散歩しながら地元客の通う店まで。

玉川通りの向かいにひっそりと立つ骨董店。李朝や日本の陶磁器をメインにオランダのデルフト焼など西欧のものも揃え、時代は14〜19世紀が中心。染付皿や向付、杯、花器など30代の若き店主が見立てる品は、どれも道具としての美しさが宿る。価格帯も数千円〜と手の届くものが大半。鑑賞用の美術品だけではない、実際に使う喜びに出会える店だ。

面白い舞台は、リアリティの追求から。ケラリーノ・サンドロヴィッチの新たな挑戦。

愚かしくも滑稽。人間の悲喜こもごもを絶妙な筆致で描く劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチことKERAさん。チェーホフ等、海外戯曲も細やかな演出で、時代や国の違いを超えて、観る者にリアルに迫る芝居に仕立て上げる。最新舞台は、フランスのヤスミナ・レザ作の『LIFE LIFE LIFE 〜人生の3つのヴァージョン〜』。13年前に好評を博した『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』の出演陣、大竹

duft

白を基調としたミニマムな店内に花の彩りだけがアートのように浮かび上がる。ドイツ語で“香り”を意味する店名通り、甘美な香りが心地よく鼻をくすぐる。「花の本質的な魅力と向き合える、ギャラリーのような空間にしたかった」と店主の若井ちえみさん。その美意識はすべてに一貫していて、花選びの基準は一輪挿しで絵になるもの。ブーケは「それぞれの個性を際立たせたいので」と、花と花の空間を大事にしている。包み方もクリア

ルガリコーヒー ウォッシングステーション

東京・世田谷から、全国にコーヒーカルチャーを発信する焙煎家の柴佳範さんの自慢の銘柄。「2016年に操業を開始したウォッシングステーション。農家との信頼関係プラス最先端設備の導入で、急激に伸びてきた生産者です。豆は、西部キブ湖沿岸の産地で栽培し、ナチュラルで精製したブルボン種。アプリコットや黄桃の甘い香りとフレッシュ感を最大限に生かすべく、浅煎りに焙煎。シロップのような口当たりが持ち味です」(石谷)

chouette torréfacteur laboratoire (東京/宮の坂)

3ツ星を獲得したレストラン〈カンテサンス〉の料理人だった高山健二さんが、世田谷線沿いに2017年にオープン。「豆は熟成肉のように、寝かせることで旨味が増します」。浅煎りも深煎りも、豆は必ず1週間、熟成させて販売。また、豆にストレスをかけないように低温焙煎を採用している。「これで香りも逃がしません」。エチオピアの深煎り「Numéro Zéro」の甘味と酸のバランスも、エイジングと低温焙煎が生むと語る

堀口珈琲 世田谷店|ムラカミカイエ

 出張や旅行に行くと、必ずその地域の喫茶店に立ち寄るようにしています。必ず頼むのは、コーヒーとサンドイッチ。タマゴサンドは、生パンならゆで卵を砕いたタイプのもの、焼きパンならオムレツタイプのものが良いですね。スペシャルティコーヒーの先駆けともいえる〈堀口珈琲〉は僕の定番。丁寧に淹れられたコーヒーと、コーヒーとのマッチングを第一に考えられた月替わりのサンドイッチはほっと安心する味です。世田谷店は、コ

ジャンルの垣根を越え、常に挑戦し続ける作家・筒井康隆。

 現代文学の最高峰・筒井康隆の世界を紹介する初めての大規模展覧会が世田谷文学館で開催されている。1934年に大阪で生まれた筒井康隆は、60年に江戸川乱歩が編集する雑誌『宝石』に掲載された、「お助け」でデビューした。同年、SF同人誌『NULL』を発行。デビュー後は星新一、小松左京とともに「SF御三家」と呼ばれ人気を博した。彼ら3人は日本にSFを根づかせた、SF界の草分け的存在といえるだろう。その後、