
ゼスティ・マイヤーズさんに聞くブラジル・モダンのこれから。
誰あろう彼こそ、ブラジル・モダンを世界に広めた立役者なのである。
ゼスティが共同代表を務めるNYの〈R・アンド・カンパニー〉は、イームズをはじめとする米ミッドセンチュリーの選り抜きを長年にわたり紹介してきたデザインギャラリーだ。その彼らがブラジル家具を展示し、「ブラジルにもミッドセンチュリーが?」とインテリア好きを驚かせたのは2000年代初めのこと。その後04年のセルジオ・ロドリゲス展を筆頭に、
誰あろう彼こそ、ブラジル・モダンを世界に広めた立役者なのである。
ゼスティが共同代表を務めるNYの〈R・アンド・カンパニー〉は、イームズをはじめとする米ミッドセンチュリーの選り抜きを長年にわたり紹介してきたデザインギャラリーだ。その彼らがブラジル家具を展示し、「ブラジルにもミッドセンチュリーが?」とインテリア好きを驚かせたのは2000年代初めのこと。その後04年のセルジオ・ロドリゲス展を筆頭に、
大阪のセレクトショップ〈dieci〉のオーナー田丸祥一さんと堀あづささん夫妻の自宅は、1970年代竣工のヴィンテージマンション。そのリビングでひときわ存在感を放つのは、壁一面に設えられたオープンキャビネットだ。壁と棚にまつわるこんなエピソードがある。
今からおよそ20年ほど前、海外の雑誌で目にした、壁に棚板だけが付いたローズウッドの飾り棚。一目惚れした2人は、同じものを作ろうと決意。しかし、棚
昔ながらの手工具だけで木の塊から形を彫り出す人もいれば、生木にこだわり、ゆがみや割れも造形の一つと捉える人もいる。木工の世界を広げる、1970年以降生まれの作家、14名を紹介。
時は18世紀、アメリカ東海岸。シェーカーと呼ばれる人々が小さなコミュニティを形成していました。勤勉で実直な彼らが作り出す家具や小物は、その後多くの人々の心を捉えます。近代のデザイナーにも大きな影響を与えたシェーカー家具の魅力とは一体……?
20世紀初頭から半ばにかけて、デンマークを中心に北欧は今では“名作椅子”と呼ばれる椅子の数々を生み出した。その多くは木の椅子でありデザイナーは自ら木工の技術を持った家具職人でもあった。コーア・クリントを筆頭にこの時代の代表的な作家を紹介する。
どの角度から見ても木の美しさを表現できるように考えられた、成形合板の椅子。家具デザイナーのルシアン・アーコラーニが英国で創業したアーコール社の名作。家具には向かないとされていた堅いニレ材を、高い技術と手仕事でもって成形合板とし、有機的なカーブを描く椅子に仕立てている。軽くしなる背面と湾曲した座面が体を包み込む造形は、その後の北欧家具にも大きな影響を与えた。
座ってよし、飾ってよし。アアルトやコルビュジエ、ミースなど多くの巨匠に師事したフィンランドの家具デザイナー、イルマリ・タピオヴァーラの名作。2枚の厚板をダボ組みで繋いだ座面と、小枝が広がるような脚のデザインが特徴。脚の付け根を枝分かれさせて3点で支えることにより、重量の負荷を分散させ、構造上の強度も高めている。コンパクトで軽量だが、座った時の安定感は見事。
真っ白い“おうちの形”をした家。中に入ると、Yの字の柱がいくつも立っていて、“枝”
のところに2階の床が引っ掛かっているという仕組み。2階の床は大きさも位置もばらばら。たくさんの魔法の絨毯が森の木の枝にのっかっている、という風情だ。柱にはときどき壁も付いている。
建て主の樋口さん夫妻は台所が中心にあって、家族の気配が感じられる家に住みたいと思っていた。玄関を開けるとすぐ台所になっていて子供が帰