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彫刻家

禅と庭のミュージアム

広島県の東の端、瀬戸内海に面した福山市の深い山間にある〈神勝禅寺〉は、1965年に誕生した建仁寺派の禅寺。この一角に今秋、彫刻家の名和晃平と、彼が率いるクリエイティブプラットフォーム〈SANDWICH〉が手がけたアートパビリオン「洸庭」が完成した。表面を覆うのは伝統的なこけら葺き。有機的な形が船を思わせる。内部では名和とヴィジュアルデザインスタジオ〈WOW〉によるインスタレーションを展示。暗闇に一

二週間に一度の身だしなみ|松浦弥太郎

「さわりたくなる、いい髪型ですね」。はじめて会った女性にこう言われてドキッとした。
「どうってことのないただの七三です……」と照れながら答えた。
「とても清潔感があります」と女性は静かに微笑んだ。
 心の中で僕は、「さすが米倉さん」とつぶやいた。ほめられたのは僕ではなく、僕の髪を切ってくれている、理容師の米倉満さんの仕事であると知っているからだ。
 100年の歴史を持つ、銀座の『理容米倉』で髪を切

木彫り熊と共に生きたアイヌ彫刻家が、その目に映してきたもの。

 鮭をくわえた“木彫り熊”を見たことがない日本人は、ある年齢より上の世代にはいないのではないか。1960〜70年代の北海道ブームは、現在では信じられないほど高まって、阿寒湖のアイヌコタン(集落)が、まるで原宿の竹下通りのようにヒップな若者たちで埋め尽くされていたという。
 現在、札幌芸術の森美術館で回顧展が行われている彫刻家、藤戸竹喜は、木彫り熊の黎明期から、爆発的な人気を博し、衰退していく過程を

動物の感じ方は自由でいい。自分なりの動物像を持つこと。|三沢厚彦

 熊は森で一番強い動物でカッコいい、かつ愛らしい。物語や寓話にもよく登場するが、本当の熊の気持ちは誰にもわからないだろう。
 僕は動物モチーフの彫刻を作品としているが、制作の際は実際の動物はあえて見ないようにしている。“動物”をつくっているのではなく、あるリアリティを持った“彫刻”をつくっているから。
 図鑑のデータや写真などの資料を基に、サイズだけは実物に忠実に、その後は自分の中での熊像をつくり

モノを作ることは、誰もが持つ本能。人間は誰もがモノを作るべきだと思うわ。

ステファニー・クエールはイギリスのカントリーサイドにある、自然豊かな農場で生まれ育つというバックグラウンドを持ち、動物に焦点を当てた作品で知られるアーティスト。その作品は、単に動物のカタチをコピーしたものではなく、生の、まるで命が宿っているかのような動物の存在を、見る者に感じさせる。今秋、日本に滞在し制作した新作の展覧会が開催される彼女に話を聞いた。

襟を選んで、自分好みに。

タグの白い縫製糸がブランドアイコンになっている〈オールドマンズテーラー〉。編み目が細かいシェットランドウールと、柔らかいラムレザーのコンビネーションになった、こだわりのある一着。取り外し可能なファー素材の襟は、ベージュとブラウンから選べる。148,000円(オールドマンズテーラー/ザ ディアーグラウンド☎0555・73・8845)