
『archipelago』洗練した感覚と審美眼で美しい暮らしを伝える。
木工作家、嘉手納重広が丁寧に削り出した木のオブジェに、楕円形の金属リングを組み合わせた彫刻的な表情が際立つ作品。使うほどに木部は艶を増し、さらに深みのある味わいを醸し出していく。5,500円(税込み)。
木工作家、嘉手納重広が丁寧に削り出した木のオブジェに、楕円形の金属リングを組み合わせた彫刻的な表情が際立つ作品。使うほどに木部は艶を増し、さらに深みのある味わいを醸し出していく。5,500円(税込み)。
江戸の頃から東京は職人の街。今でも下町を中心に手仕事の技術を踏襲したモノ作りの伝統が生きている。使い勝手を考えたシンプルなデザインが東京生まれの日用品の特徴だ。審美眼に長けた選者2人による逸品図鑑。
『選んだ人』
日野明子 ●クラフトバイヤー
大谷優依 ●インテリアスタイリスト
スタイリストを経て、40歳で一念発起して庭師の道を歩みだした、シガアキオ。彼の仕事服は、一般的な庭師とは少し異なる。その独自のスタイルは、修業時代に庭師の基礎として習った伝統服の目的や用途を発展させたものだ。
「職人の作業服として江戸時代から使われてきた足さばきの良い股引。それが昭和に入り、丈夫な乗馬ズボンに姿を変え、時代とともに庭師の衣装は進化を遂げてきました。変化することは、悪くないんじゃ
「本日もいつもの路地裏でゆるりとお待ちしております」。毎朝のインスタグラムのストーリーに深煎りコーヒー豆の写真と一緒にポストされるのは、渋いジャズや男性シンガーソングライター、時々ロック。音楽好きの店主・井尻健一郎さんは、JR大正駅近くにあった喫茶店跡に約4年前に焙煎機を併設した店を始める。「ネルドリップもレコードも手間がかかるから好きなんです」と言って、彼がお茶のお点前のような所作でコーヒーをそ
どこか一般的な骨董やアンティークとは表情が違う。独自の審美眼で、時代や用途に固執しない商品を扱う古物商集団〈tatami antiques〉。代表の奥村乃さんを中心に6〜7人の流動的なメンバーが集める古物は、主に海外に向けて発信される。そして時に、それらをインスタレーションしてみせるその活動は、業界内でも異色。彼らは、紋切り型の骨董の世界を拓こうとする表現者でもあるのだ。奥村さんとメンバーの2人に
優しく体を目覚めさせてくれる、竈炊きご飯と奈良食材尽くしの朝食。
ライフスタイルショップの先駆け〈くるみの木〉が手がける、竈炊きご飯の食堂&グローサリー。奈良のヒノヒカリなどを使った炊きたてご飯を主役に地の恵みを満喫できる定食が旅の気分を盛り上げてくれる。週末には朝食も登場。
可愛らしい店名とは裏腹に、〈chibi〉は武骨でワイルドだ。荒々しい流木が店内にドスンと鎮座し、奥の棚には渋みのあるドライフラワーがぎっしり。店主の芳賀規良さんも“アニキ”のような存在で、彼の審美眼に惚れ込んで足繁く通うスタイリストやアパレル関係者が多いというのも深く頷けるぐらい、店内に並ぶ季節の花はどれも男の色気が漂う。ブーケを見れば一目瞭然。「テーマは無題。好きなものを気分で組み合わせました」
ブルックス ブラザーズの元マスターテーラーを父に持つマリオ・ミラベラさん。1977年から同じブルックス ブラザーズに勤め、現在はマディソン本店に在籍。今年で勤続42年目となる。
「父はもともとイタリアで自身のショップを持ち、テーラーをしていた。50年代にはたくさんの人がスーツを着ていて、アメリカ人はヨーロッパのテーラーに仕立てを頼み、出来上がったものをアメリカに持ち帰っていた文化がある。そんな経緯