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臨場感

松尾スズキ『クワイエットルームにようこそ』の佐倉明日香

名前:松尾スズキ『クワイエットルームにようこそ』の佐倉明日香

病状:「あーあー。ゲロでうがいしちゃってるよ」客席の一番前の席の男が、足をだらしなく投げ出して、見たまんまを垂れ流す。

備考:恋人と大喧嘩の果てオーバードーズで精神科病院の閉鎖病棟に運び込まれる主人公。その再生までを描く、深刻かつコミカルな作品。芥川賞候補作。文春文庫/448円。

一日遊べる図書館? 本屋?|内沼晋太郎 × 幅 允孝

「本と人との接点をつくる」というコンセプトでの書店のプロデュースや、最近は図書館のコンセプト開発などの仕事も多いというバッハの幅允孝さんと〈本屋B&B〉を経営し青森県八戸市に〈八戸ブックセンター〉をオープンした内沼晋太郎さん。本のスペシャリスト2人が考える、廃校×本の楽しい活用法とは。

世界が熱視線を注ぐ日本の建築。その過去、現在、未来を体感する展覧会。

"建築家のノーベル賞"とも呼ばれるプリツカー賞。あまたの建築大国を抑えて、日本はその最多受賞国だ。丹下健三、安藤忠雄、SANAAの妹島和世と西沢立衛……、日本人建築家たちが世界的に高い評価を得るのは、日本に古くから根づいてきた自然観や美意識が、西洋文化との融合により独創的な表現として花開いたからではないだろうか。
 そんな日本の建築を、古代から現代に至るまでじっくり紐解く展覧会『建築の日本展:その

 物語が始まると同時に、読者は一気に謎の真っただ中に放り込まれる。なぜ超大型巨人が現れたのか? 巨人たちの目的は何か? なぜ外の世界に興味を持つことはタブーなのか? エレンの父は何を知っていたのか?
 登場するキャラクターたちと一緒に、読者や観客をいきなり謎の渦中へと投げ出すストーリーテリングは、もちろん以前から存在する手法だ。アルフレッド・ヒッチコック監督の『北北西に進路を取れ』、『鳥』('63

Rose Center for Earth and Space

 映画『ゼロ・グラビティ』は、観る者を地球の軌道まで連れていく。一方、宇宙の果てとその先まで案内するのが『ダーク・ユニバース』です」と説明するのは、アメリカ自然史博物館ローズセンター館長、ニール・D・タイソンだ。
『ダーク・ユニバース』とは、ローズセンターの人気アトラクション、スペースショーの最新プログラム。2000年の開館以来、5作目となる本作では、宇宙最大の謎といわれる暗黒物質・ダークマターや

『エイリアン』や『ブレードランナー』に比肩するSF映画の金字塔、公開。

 "映画史に残る傑作"とか、"『エイリアン』や『ブレードランナー』に比肩するSF映画"とか、"『アバター』後の最も重要な3D作品"とか、どれだけ絶賛してもし足りないのが『ゼロ・グラビティ』だ。
 船外活動中にスペースシャトルが大破し、アウタースペースに取り残された乗組員2人のサバイバル劇。尺は91分、登場人物は2人(もっと言うと実はほとんど1人)と骨格は簡素ながら、圧倒的な観応えがあるのは、まず土