西洋の古楽器を作りながら、築150年の古民家に暮らす。 東に水田と麦畑が広がり、西には鬱蒼とした森と竹林。いまだ縄文時代の生態系が残る静かな山里で、築150年の古民家に暮らしているのが、松本公博さんの家族。ルネサンス期の弦楽器や中世の竹製楽器など、今は絶えてしまった「古楽器」を復元製作するのが生業だ。敷地内の工房には、ウクレレの原形となった15世紀の4コースギターや竹のリコーダーなど、製作途中の古楽器が並んでいる。「この40年間ずっと、古くて新しい音