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小山田浩子『工場』の古笛と牛山佳子とその兄

名前:小山田浩子『工場』の古笛と牛山佳子とその兄

病状:私はただ一生懸命に今までやってきたつもりだが、私の思う一生懸命さというものは実は何の価値もなかったのだ。それが証拠に今の体たらくだ。働きたくない。

備考:何を作っているのかわからない巨大工場で働く3人を通し、働くことや生きることの不安や不条理を描く。作家デビュー作の表題作ほか2編収録。新潮社/1,800円。

福家のヒレカツ丼定食

 お気に入りのとんかつ屋さんを教えてくれと問われ、非常に困った。お気に入りのとんかつ屋が特にないからだ。
 そう書くと、とんかつに思い入れが薄いと思われるだろうが、逆。
 お気に入りでないとんかつ屋が一軒もないのだ。(自分にとって)美味しくないとんかつがない、と同義でもある。
 あそこのは特に美味しかったとか、あそこのはイマイチというのが、本当にない。人生で出会ってきた全とんかつが等しく嬉しい楽し

生まれ育った家を、今また住みこなすという幸せ。

 LAで生まれ育ち、今も生家に住んでいるという人はなかなか珍しい。この家は1949年、ピーターの父の代に建てられた。設計したのは知る人ぞ知るジョセフ・ヴァン・ダー・カー。政界の大物が殺到するほど優秀な建築家だったが、考えが共鳴する相手の家しか造らない。信念の建築家カーに見込まれた数少ない施主の一人こそ、ピーターの父だったのだ。カー建築の特徴は平らな屋根と、ガラスの巨大なスライドドア。道に面した表側

寺井広樹/試し書きコレクター

○掲載号/761号「美しき村へ。」
○きっかけ/自分探しのためにしていた世界放浪の旅。その道中で訪れたベルギーの文房具店にて、奇跡の試し書きと出会う。それをアートのように感じた寺井さんは、放浪の目的を試し書き集めにシフトさせ旅を続けていく。
○世界の試し書き/現在106ヵ国の試し書きを蒐集。海外に住んでいる友人や、メディアを通じて寺井さんの存在を知った世界の人たちから試し書きが届く。
○試し書きが