
台東区


まだまだいます、期待の若手作家たち。

福村龍太 ●陶芸家|一つの作風にとどまらず、常に新しいことに挑戦する。

霜月(十一月)『冬支度』
大晦日に“年とり魚”として塩引き鮭を食べる風習がある越後村上。塩引き鮭を製造販売する〈千年鮭きっかわ〉の重厚な町屋の梁に、1,000尾以上のサケが吊された光景は圧巻。11月中旬から12月にかけて、運が良ければ目の前で仕込みの様子を見られる。●新潟県村上市大町1−20☎0254・53・2213(千年鮭きっかわ)

TOKYOメイドの日用品。
江戸の頃から東京は職人の街。今でも下町を中心に手仕事の技術を踏襲したモノ作りの伝統が生きている。使い勝手を考えたシンプルなデザインが東京生まれの日用品の特徴だ。審美眼に長けた選者2人による逸品図鑑。
『選んだ人』
日野明子 ●クラフトバイヤー
大谷優依 ●インテリアスタイリスト

『老酒舗』●御徒町
カレーの専門店ではないけれど、旨いと評判のカレーがある店。最高の食材、極上のだし、専門分野の調味料を使い、研ぎ澄まされた技術で仕上げられた唯一無二の味は、看板メニューとして供されることも。食べずして帰れぬ味に、カレーの奥深さを感じずにはいられないのだ。

豆と糸を紡ぐコーヒー談議。 皆川 明 × 蕪木祐介
コーヒー好きの間で静かに、熱く支持される店〈蕪木〉。店主の蕪木祐介さんは、焙煎とチョコレートの製造を手がけ、ほの暗く保たれた空間で艶やかな一杯を出す。彼のコーヒーに共鳴するデザイナー・皆川明さんが、ある冬の朝、オープン間もない新店舗を訪れた。

【朝日もまばゆい場所で 美しい酸味の映えた一杯を。】LUCENT COFFEE
東から注ぐ朝日の気持ち良さに惹かれて、この物件に決めたと話す中田真・翔子さん夫妻。2019年7月に開業した店内では、晴れた朝には光が弧を描くのが見える。穏やかな朝の時間に寄り添うのは浅煎りのシングルオリジン。熱風とハロゲンランプで火入れできるストロングホールド社製の焙煎機を使って、美しい酸味を引き出している。エチオピアのウォッシュトには、目覚めた体に染みる瑞々しい果実感も。ゲストハウスや職人のアト

新しいモツ
名店の薫陶を受けたモツ料理が充実。
・店主は生粋の立石っ子。幼少期から父と通った〈江戸っ子〉の当時の店主の味を継承。
・13種揃えるモツの串焼きは塩とタレ、味噌ダレとニンニク醤油ベースの辛タレから選べる。
・昼間は二郎インスパイア系〈豚麺ポルコ〉になる二毛作。ラーメン842円は夜も提供。
セキヤユッケ388円。オープンは2019年6月。店主は船橋〈もつ焼 坊っちゃん〉や新橋の焼きとん店などでも

うさぎやCAFÉ
手みやげの大定番、東京屈指のどらやきの名店として知られる上野〈うさぎや〉。創業104年を迎える老舗が待望のカフェを開いたのが2015年7月のこと。4代目・谷口拓也さんの使命は店の餡のおいしさを改めて知ってもらうことだった。
十勝産のあずきを丹念に炊き、2日間寝かせて完成する軟らかで皮の香りあふれる粒餡こそ、〈うさぎや〉
の要。そんな粒餡をかき氷やお汁粉、あんみつなど、独創的なアレンジを加えて提