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陶芸家

町を見渡せる小さな空間で、北国の器に出会う。

まるで隠れ家のように、ビルの屋上に佇む4坪ほどの小さなショップ。10階まではエレベーター、あとは階段を上らないと辿り着けないが、わざわざ訪れる甲斐はあるというもの。店主の塚野鐘美さんがセレクトする器は、塚野さんが実際に使って良いと思ったものばかり。北海道のクラフトがほぼ半分を占める。札幌の陶芸家・柴田睦子さんの器は、一見陶器に見えないメタリックな釉色が特徴的。厚手で丈夫なので普段使いにも。製材から

A PLANTS

 大阪で植物といえば、珍奇植物も多く見応えのある巨大な屋内植物園〈咲くやこの花館〉。その植物園から徒歩圏内にあるのが今年2月にオープンしたばかりの〈A PLANTS〉だ。定番のパキポディウムやオペルクリカリアといったマイナー種など種類豊富な塊根類に加え、ユーフォルビアの人気種を中心にセレクトする。WEB責任者の増田清隆さんは「決して同じ形のものがないのが植物。インテリアの一つとして、気に入ったデザ

少ない壁面スペースを縦横無尽に遊ぶ。

 千葉県、房総半島の東部に位置するいすみ市で半自給自足生活を送る陶芸家の浜名一憲さん。20年ほど前に住み始めた自宅兼工房は、眼下に太平洋を望む、高台に建てられた一軒家だ。
 浜名さんの自宅の壁を一言で譬えるならば「カオス」。弥生時代の土器から江戸時代の道具、アウトサイダーアートや現代アート、子供の絵や習字まで、壁にはさまざまなものが置かれ、貼られ、飾られている。とはいえ、海辺に立つ家の壁面はテラス

文化財ではなく、文化として受け継ぐ、明るく軽やかな茅葺きの家。

 陶芸家の十場天伸さんは、この茅葺きの家で育った。神戸市は淡河町、里山の尾根筋に立つ古民家で、十場さんが中学に上がる頃、庭に両親が新しい家を建ててからは大きな物置のようになっていたという。
 高校で地元を離れ、島根で民藝とスリップウェアに出会った十場さんは、10代の半ばで陶芸家になることを決意する。卒業後、京都で技術を学び、独立独歩、さて、どこに窯を築こうかというとき、実家から「茅葺きの家は、潰そ

「ナニデデキテルノ?」とつぶやけば、大人も子供も好奇心が湧いてくる

「工芸」とひとくくりに呼んでも、陶器、漆器、織物のようにその種類はさまざま。これらの工芸作品がどんな素材からできているか気にしてみたことはあるだろうか。普段私たちが着ている「服」も、「繊維」が「糸」になり、それを織って「布」ができ、「服」になっている。今回、そのように一つの作品が何でできているのかということにフォーカスした展覧会が行われている。工芸鑑賞はちょっと難しい……と感じている人にこそ体験し

伝統的な手法で、型破りな作品を作り続ける。|齋藤敏寿

 様々な形をした複数の陶のパーツと鉄のパーツを組み立て、抽象的で巨大な陶芸作品を作り出す。今回のコンセプトは“アーキタイプ=元型”。「人間が持つDNAや原子、分子やその先にある物事の根元の形とは何かというイメージです。不定形で一見“ナニコレ⁉”と思われる僕の作品ですが、実は作陶工程を正確に踏んでいかないと出来上がらない形。僕って実はすごく伝統的な陶芸家なんじゃないかな(笑)」。抽象的な形だが、何か

首元にさりげなく。

テーラードをベースに、ワークウェアのディテールをミックスし、さらにエキゾティックな民族カルチャー要素を加えた今季の〈ドリス ヴァン ノッテン〉。なかでもひときわ目を引くのが中国のミャオ族の装飾から着想を得たモチーフ。このストールは、美しいステッチによるモチーフをニットで表現。21,000円(ドリス ヴァン ノッテン☎03・6820・8104)

朝から使いたくなる、モダンデザインの土鍋。|能作淳平

 ゴトゴトと音がして鍋と蓋の間から湯気が立ち上る。ご飯が炊き上がるときの、幸せな匂い。建築家、能作淳平さんの朝ごはんは和食。ご飯を炊きたくて買ったという土鍋は、陶芸家、望月薫の手によるものだ。「昔ながらの土鍋よりモダンな印象で、彫刻的な蓋の四角いつまみは裏返すとスタンドになったり、デザインと実用を兼ね備えているところが気に入っている」という。ご飯を炊く傍らで手際良く野菜を刻み、漬物を彩りよく器に並

お盆の上に収まるシンプルな和食膳。|日置武晴

 朝は比較的和食が多く、和の時は直径30㎝くらいの木のお盆に収まるシンプルな和食膳。この「ちょっとこぢんまりしたセット感」が僕の朝の気分です。使う器はその時々で替わりますが、お茶碗は陶芸家・伊藤環さんのもの。たっぷりとした丸みのある形が気に入っています。
 卵かけご飯だったり納豆ご飯だったり。メニューはごく普通のものばかりですが、こだわっていることといえば、塩かな。醤油は香りづけ程度に少し使うくら