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人形町

淡い連帯/喫茶店の守護神|平松洋子

 ほとんど毎日、住んでいる町のどこかの喫茶店に寄る。仕事の合間、休憩を兼ねて散歩に出るのが習慣なのだが、さて今日はどこに入ろうかと自分の気分を探りながら歩くのがまた楽しい。
「こんにちは」
「いらっしゃい」
 十年一日のごとく同じ挨拶だけれど、交わす一瞬の視線にぽっと灯りがともり、言外にお互いの元気を確かめ合う。でも、それ以上のことは何もない。マスターが淹れてくれる熱いコーヒーを相手に、ただぼんや

富士㐂

今、優秀な料理人たちがこぞって欲しがる豚肉が「愛農ナチュラルポーク」。年間100頭前後という飼育頭数の少なさゆえ“日本一人気の豚”と言っても過言ではない。
 有機農業実践校である三重・愛農学園農業高等学校で、実習の一環として飼育されるこの豚は自然交配で生まれてストレスフリーの環境で成長。清潔な豚舎で投薬は最低限に、生徒たちからの愛情を最大限に享受して育つのだ。
 これを贅沢にもとんかつで味わえるの

〈新川 大勝軒飯店〉の 海老玉丼

 大正3(1914)年創業、百余年の歴史を刻む老舗中華料理店。広東料理をベースにレバ野菜丼や酸辣麺など、親しみやすく食べ飽きない人気メニューを数多く持つ。そんな一つがカニ玉ならぬ「海老玉丼」。塩味のあんでとじるのが特徴で、まかない料理として登場したのがきっかけ。半熟に仕上げた卵の中はプリプリのエビがたっぷり。塩に鶏と豚の合わせスープや砂糖などを加えて作るあんは、天然塩ならではのまろやかな旨味が広が