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15日

吉野源三郎

 第二次世界大戦中には発禁本だった『君たちはどう生きるか』が、初版から80年以上も読み継がれ、今また脚光を浴びるのは、著者・吉野源三郎にとっても、いろいろな意味で感慨深いだろう。言論弾圧が激しい時代に「混迷した時代を若者が生き抜くために」と書かれた本だけに、将来はこうした本が必要ない社会の実現を願っていたはず。なのに現代ではフェイクニュースが世論を作るポスト・トゥルースや反知性主義が到来して、今こ

厄除面

 約600年前の室町時代初期に創建されたと伝わる、埼玉県川口市の鎮守 氷川神社。八岐大蛇を退治したことで知られる素盞嗚命をお祀りする神社です。“邪”を裂き“魔”を祓う、という強力な霊力を持つ素盞嗚命にあやかり、厄除け、除災招福の御利益があるとされ、多くの参拝客が訪れています。
 こちらの授与品として、古くから愛されているのが「厄除面」です。御祭神である素盞嗚命の迫力ある顔をモチーフにした張り子の面

五感に刺激を与える、2016年版『マクベス』。|野村萬斎

 シェイクスピア没後400年という節目の今年、野村萬斎が演出を務める『マクベス』の、4度目の公演が始まる。今回はマクベス夫人に鈴木砂羽を、音楽監修に藤原道山を迎えるなど新しい試みも取り入れられている。「『マクベス』は森羅万象対人間という宇宙的な視点を持っていますが、生の和楽器の音色の深みから、宇宙が感じられると思うんです。打楽器の音が一発響いて、弦の音に緊張感を感じる。人間同士の呼吸によって生まれ

ディナーのあとに愛靴をシャンパンで磨くジェントルマンの夜会。

 べルルッティが創業120周年を記念してクラブスワンを開催。これは4代目当主が考案したベルルッティ ジェントルマンのための夜会で、ルールはたった1つだけ。それは「退屈な人は入会できない」。
 この日のホストを務めたのは、ベルルッティCEOのアントワン・アルノーと中田英寿さん。ゲストは会場に到着すると、靴からルームシューズに履き替えて、ディナーテーブルへと導かれます。するとテーブルの上には、なぜかシ

サルヴァトーレ フェラガモが京都とフィレンツェの親交を深める、懸け橋となりました。

 京都とイタリア・フィレンツェが今年、姉妹都市提携50周年を迎えました。これを記念して、フィレンツェを本拠地とする〈サルヴァトーレ フェラガモ〉がイベントを開催。二条城の二の丸御殿をバックに行われた記者会見には、フェラガモ・グループのフェルッチオ・フェラガモ社長はもちろん、駐日イタリア大使や京都市長、フィレンツェ市長なども出席。両都市にとって喜ばしく、また重要な一日となりました。
 二の丸御殿台所

江刺馬ッコ ツナギ

 岩手県の農村には、旧暦の6月15日に稲藁や麦藁で馬を2頭作り、田の水口や畑、井戸、道の分岐点、神社の境内などに奉納する習慣があります。地域によって馬の作り方が様々で、江刺の馬は、足が非常に長く作られるのが特徴。体も非常にスマートで精悍な印象の作風です。この足を中ほどで折り曲げて地面に立てたり、綱を渡して、馬を吊り下げたりして供えます。2頭のうち1頭は神様の乗馬ですが、もう1頭は荷馬とされていて、

THE WINE STORE

5月15日オープンの中目黒〈THE WINE STORE〉。店主・横川かおりさんのヴァン・ナチュール角打ちだ。築50年の鉄工所を現役時代の雰囲気を活かしつつ改装した店内には、フランス、イタリア産を中心に1,000円台後半から約250種類揃う。あえて店手前をセラーにしたのは、「外から見えるところにワインを置いて、飲食店じゃなく酒屋だと気づいてもらいたくて」。さらに魅力的なのが奥の試飲スペース。購入し

リカルド・ティッシやナオミ・キャンベルをはじめ、国内外のVIPが続々来場!

 表参道の交差点からすぐの場所に、ジバンシィ表参道店が誕生。ファサードの中央を縦に貫く黒いパネルを中心に、両サイドに国内最大級となる高さ11mもの一枚ガラスを使った、威風堂々とした外観は存在感抜群です。地上2階、地下1階の3フロア、392㎡の広々とした空間は、ラグジュアリーなだけではなく、床にはヘリンボーン状に組んだ組木のオーク材を使うなど、親しみやすさも兼ね備えた雰囲気となっています。
 実はデ

ソ連がどーんと満州に攻めてきて、明日の飯もなくなった。|宝田 明

 僕はね、父が朝鮮鉄道の技師だったので北朝鮮の清津で生を受けて、その後、満鉄に転勤となり満州で生活をしていました。昔は満鉄って言ったら国策会社として、肩で風を切るという感じでしたよ。色々なところを点々として終戦時は大都会ハルビンで、在満の小学校に通っていました。穀物も食料も満州は豊かだし、5つの大民族が相携えて、五族協和っていう四文字熟語が当時ありましてね。満鉄の社宅のすぐそばには中国人がたくさん