
最終回


人生を振り返ると、「天地人」の言葉を思い出します。|川平朝清(最終回/全五回)

代表チームに関しては、あまり話さないようにしています。|加茂 周(最終回/全四回)

日本人は自分を見失い、病んでいると思うんです。|デヴィ・スカルノ(最終回/全五回)

新しいホームドラマは、こうして生まれた。|『俺の話は長い』
昨年の秋クール、ドラマ好きの間で話題になった連ドラがあった。『俺の話は長い』。脚本は金子茂樹。生田斗真演じるニートの31歳男性の満が、屁理屈をこねながら母親の住む実家に居座り続けるも、姉家族との触れ合い、というか、バトル(口論)を通して、自立するきっかけを見出そうとするホームドラマである。これが見事昨年の向田邦子賞に輝いたのだ。
「受賞の連絡をもらった日が、ちょうど緊急事態宣言が出た日だったの

演歌を紐解くと、それは生活の歌ですよ。|北島三郎(最終回/全五回)
「さぶ、頑張ってね」。紅白歌合戦で初めて白組のトリを歌うのに舞台袖で待機していると、美空ひばりさんから声をかけられました。歌ったのは「冬の宿」。映像が残っていますが、堂々と歌ってますよ(笑)。「よし、決まった」と引っ込んで、最後に大トリでひばりさんが登場しました。「俺は何を歌ってきたんだろう」と思いましたよ。たくさんの歌手が順番に歌ったけれど、俺の心に残ったのはひばりさんの声だけ。たった一曲で全

オリンピックもピンク映画も撮ったのは、俺ぐらいかな。|山本晋也(最終回/全四回)
結局、ピンク映画は240本から250本ぐらい撮ったのかな。監督になって最初の3本までは面倒を見るって言われたんだよ、会社にね。3本の中から1本でもヒットが出たら監督として雇うからって(笑)。そしたら『未公開の情事』がヒットしたんだよ。いいタイトルだよね。『狂い咲き』『未公開の情事』とかさ。この前、俺の作品の一覧をリストにして持ってきてくれた人がいてね。俺の映画はあれですよ、ピンクのものがフィルム

本作りに向けて動きだすと、企画は変わっていく。|吉田宏子〈888ブックス〉
どんな本を、誰と作るか。企画の立ち上げからデザイナーや印刷所選び、書店とのやりとりまで一人で進める“ひとり出版社”。変化さえも柔軟に楽しみながらアートブック作りは進む。

女はいくつになっても女ですし、それなりの面白さがある。| 吉行和子
アングラに移って後悔はしませんでした。どんな役でもおじけづかないで立ち向かっていく力がついたのは、早稲田小劇場で鈴木忠志さんに怒られながら受けた洗礼のおかげです。それから随分経って金八先生をやって。脚本をお書きになった小山内美江子さんから手紙をいただいてね。「民藝で真面目にやっていたあなたが、いま見るとめちゃくちゃだ」「もう一度、初心に戻ってくれませんか?」と。民藝の殻を破りたくて、あばずれの役

映像の先駆者2020(後編)
前回に続いて僕のエバーグリーン映像作家を紹介。第2位はドイツの巨匠オスカー・フィッシンガー。1930年代に発表された「study」シリーズは音楽に完全シンクロする抽象アニメでMVの始祖にして完成形。僕は90年代初頭にレーザーディスク(!)「映像の先駆者シリーズ」で、初めて彼の作品に出逢い、その時の衝撃とワクワク感で映像を作っています。この連載はネット時代の「映像の先駆者」を目指しました。第1位は