
相模原の住宅 | 野沢正光
川県郊外の住宅地で、特に目立つことなく、むしろ紛れ込むように野沢正光邸は立っている。48歳の時に造って27年。一人娘は独立し、通訳や翻訳の仕事をする妻との2人暮らしだ。建物は天井が低く開口部が大きい鉄骨造。センダンの大木を囲むように配した2つの棟と、それをつなぐ階段室から成っている。吉村順三や大高正人に学び、清家清の抑えたプロポーションを愛する野沢らしい、とてもささやかな住宅だ。
敷地には坪庭
川県郊外の住宅地で、特に目立つことなく、むしろ紛れ込むように野沢正光邸は立っている。48歳の時に造って27年。一人娘は独立し、通訳や翻訳の仕事をする妻との2人暮らしだ。建物は天井が低く開口部が大きい鉄骨造。センダンの大木を囲むように配した2つの棟と、それをつなぐ階段室から成っている。吉村順三や大高正人に学び、清家清の抑えたプロポーションを愛する野沢らしい、とてもささやかな住宅だ。
敷地には坪庭
私にとって椅子はやはり「腰かけていることを忘れさせてくれる」くらいのものがいいんです。目立たず、空間にすっと溶け込むというか。その意味で、木という素材は四季のある生活の中で最も違和感を感じさせない素材だと思いますね。レザーだと日本の夏ではべたべたしがちだし、金属だと冬は座った瞬間に冷たさを感じてしまう。その点、木は中庸というか。掃除や手入れもしやすいから、日常的に使いこなしていける。北欧の家具が