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上高地

氷壁の宿 徳澤園

 1955年、切れるはずのないザイルが切れて墜死したクライマー。前穂高岳東壁で起きた事故をモデルに描かれた小説『氷壁』は登山者必読の名著。山を愛した著者・井上靖は、前穂高岳を望む徳澤園を定宿に多くの作品を執筆しました。談話室には『氷壁』の自筆原稿が。実際の穂高を見上げて読む『氷壁』は、スリリングで、美しい山の世界を教えてくれます。

北穂高小屋

 断崖絶壁の山頂直下にある北穂高小屋。背後に切れ落ちる険しい滝谷は、「鳥も通わぬ谷」と呼ばれます。昭和23(1948)年、一切の資材を担ぎ上げ小屋を築いた先代・小山義治さんは穂高の岩壁に魅せられたクライマーの一人。第三尾根や中央稜など滝谷の岩場の名を冠した部屋に集うクライマーの姿を見ると、岩とともにある穂高の歴史を感じずにはいられません。