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好奇心

ナイキが外部クリエイターと 積極的にコラボする理由。

スポーツ用品ブランドとして世界一の売上高を誇るナイキ。その存在感はスニーカーシーンでも圧倒的だ。とりわけ近年のナイキは、ファッションやアートの分野で活躍する外部のデザイナーやアーティストと積極的にコラボレーションを展開。その相手は、オフ−ホワイトのヴァージル・アブロー、アクロニウムのエロルソン・ヒュー、サカイの阿部千登勢、アンダーカバーの高橋盾など、いずれも業界を代表するトップクリエイターばかり。

アマ・ダブラム紀行。

いったいこんなところで何をしているのだろう。足を止めるとそんな事ばかり考えてしまう。標高6500m、全てが凍る極寒の世界。真っ暗な闇の中、僕は命さえ落としかねない垂直の氷壁に必死でしがみついていた。極端に薄くなった空気が肺を握り潰し、ほとんど呼吸が出来ない。上を見上げると氷の壁はどこまでも続き、その先は暗闇に消えている。それでも、その向こう側に必ずある頂を目指し、ヘッドライトの光を頼りに弱々しい足

奇想の前提

表現というのはある条件が揃うと「奇想化」しがちです。ある時代、あるエリアで、足並み揃えて。それはかなり高い確率で起こります。「奇想化」には別の名前の仲間がいろいろいます。代表格は海の向こうの美術の親戚筋ーーもともと〈歪んだ真珠〉というネガティブな意味の「バロック化」。あとはルネッサンス直後のイタリアに現れた「マニエリスム化」。「ロココ化」も女々しさに偏りすぎだけど、まあ仲間かな。さらに僕なんかは美

国民的絵画、降臨。

浮世とは当世のこと。今、この世で味わえる娯楽と享楽を描いた浮世絵は、自由で粋な元禄の空気を映す国民的エンターテインメントだ。原点は風俗画。初期は菱川師宣らの肉筆画や墨一色の摺り物がメインだったが、多色摺り木版の技術革新によって一気に大衆化。歌舞伎スターの役者絵や美人画は装いの流行発信源になり、歌川国芳が描く幕府批判の風刺画は庶民の喝采を浴びた。浮世絵が、上質なポップミュージックのように愛されている

大阪弁を使えと言われたら、今でも使えまっせ。| 宍戸 錠

親父は鉄鋼所の会社をやっていました。淀川の銀橋から歩いて行くと桜ノ宮公園があって。その近くに5階建てのビルを建てて、親父は仕事をしていました。僕は5人兄弟の4番目で、兄弟はみんな大阪生まれ。祖父が福島県伊達郡の半分くらいの土地を持っていて、親父はその三男でした。英語を一生懸命習っていたから英語ができて、「これから日本では戦争が始まるに違いない」と、大阪へ行って鉄鋼所を始めたんです。親父の働いている

未知への好奇心、空想へのときめきを忘れずに…。

兄の藤井健一郎氏、弟の輝彦氏を代表として、福岡を中心に活動をする〈krank marcello〉。2002年にアパレルと雑貨を扱う〈marcello〉を、04年に家具店〈krank〉を設立し、その店舗を舞台に独自の世界を紡ぎ出してきた。自然や草花、光や風の存在を感じてほしい。krank marcelloの創作のすべてには、そうしたコンセプトがひそかに織り込まれている。

今回の展覧会タイトルは『ぼ

【ギリギリではある。しかし、つながっている】甲州街道に現れた本場のウイグル料理。

 新宿に稽古場がある。なのでよく甲州街道を通って新宿に行く。その途中、初台の辺りでいつも気になる派手な赤色の、主張の激しい看板があった。「シルクロード・タリム 本場のウイグル料理」とある。気になっていた。社長に報告すると、「あ、タリムは日本に3軒あるウイグル料理屋の一軒です」と、涼しい顔で実食済みである。悔しい。いつも社長は実食済みなのである。「新疆ウイグル自治区は、以前は東トルキスタンという国で

“七賢人が集まる竹林”にする。|島田雅彦

 地方に出かけることも多くて、その折に廃校はよく訪ねるんですよ。佐渡にある、廃校を利用した酒蔵も見に行きました。ただ、こうした事例は全体の一部で、活用されていない廃校の方がずっと多いというのは気になっていましたね。
 廃校を自由に使って地方再生のプランを考えるとしたら、各分野のエキスパートを集めて“七賢人が集まる竹林化”するのがいいと思いますよ。社会の縮図のような場所になるんじゃないでしょうか。7