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生ハム

午後三時。宙ぶらりんの時間に呑む、大人のおやつ。| 文・井川直子

人が息をつけるところは、いつだって余白にある。大事なことは無駄の中に隠れている。だから、おやつ呑みのススメ。ランチとかディナーとかハッピーアワーとかの目的なんかない午後三時、宙ぶらりんの時間に呑むお酒である。
 
こういうときの私は、目的だけが人生だと思うなよ、と誰に言いたいのか、少しばかりパンクな気分で酒場に向かう。それは、横書きのノートに罫線無視の斜め書きしてやった! くらいの小っちゃ過ぎる反

粉にこだわるピッツァとパスタ。

〈浅草開化楼〉と共同開発した絶妙バランスの低加水パスタ。

シチリア修業時代、現地の生パスタの食感に感銘を受けたシェフの樋口敬洋さん。帰国後、自家製に挑戦するもなかなか再現できず、製麺会社〈浅草開化楼〉とタッグを組み、低加水パスタを開発。通常加水率40~50%で作るところ、約30%に抑えることで、樋口さんが求めていた歯切れの良さとモチモチ感が融合する麺が完成した。ディナーメニューの定番は、辛めのア

Capperi... che Pizza!!!

 グルメ・ピッツァ専門店〈カッペリ・ケ・ピッツァ〉は、世界の食品を扱うGMA Import Export Specialità社が経営するピッツェリア。サヴォイア王家御用達の食品会社を経営していた父を持つGMA創設者のジュゼッペ・アッチャイオ氏は食品の安全性と品質をとことん追求するスペシャリスト。現在は妹のアニータさんが経営するこのミラノ店のほか、サレルノ、スイスに展開している。
 この店の強みは

千駄木腰塚

よみせ通りの中央に立つ〈千駄木腰塚〉。一見、下町の肉屋さんという佇まいだが、実はここ、戦後すぐから営業を続ける老舗で、仲卸業者として毎日数十頭もの国産牛を買い付けているすごい店。店内には、牛肉、豚肉、鶏肉に加工品、海外からやってきた生ハムやサラミなどがズラリ。牛肉の値札を見れば、等級は書かれているものの銘柄はなし。でも鮮やかな赤色に白い脂の線は、何やら神々しいほどの美しさ。店員さんに問うてみれば、

最高の食材をシンプルに味わう朝。|冷水希三子

 料理撮影がある日でも朝は食べないとスイッチが入らず、6時に家を出るのに朝食のために4時に起きたりしています。スペインの市場で出会った「パンコントマテ」は簡単なのでよく食べます。生トマトを半分に切り、バゲットにこすってオリーブオイルをかけるだけ。今回はパンコントマテに生ハムをのせ、蜂蜜をかけたリコッタを添えました。日本にこんなにおいしいチーズがあるのかと感動した岡山のリコッタ、淡路島の日本蜜蜂の蜜

北穂高小屋

 断崖絶壁の山頂直下にある北穂高小屋。背後に切れ落ちる険しい滝谷は、「鳥も通わぬ谷」と呼ばれます。昭和23(1948)年、一切の資材を担ぎ上げ小屋を築いた先代・小山義治さんは穂高の岩壁に魅せられたクライマーの一人。第三尾根や中央稜など滝谷の岩場の名を冠した部屋に集うクライマーの姿を見ると、岩とともにある穂高の歴史を感じずにはいられません。

アジア〜欧州〜南米〜アフリカ。まだまだ続く世界の辛旨い料理。

唐辛子スパイスの強烈な辛味が効いた鶏シチュー。

オーナーシェフの生まれ故郷エチオピアのごちそうがコレ。大量のタマネギを、バレバレと呼ばれる唐辛子ベースのミックススパイスと、半日以上ひたすら煮込んで作る鶏のシチューだ。さすがはアフリカ有数の唐辛子大国、シェフが本国から取り寄せているというこのバレバレが、脳を直撃するような辛さ。が、タマネギと鶏肉がそれに負けない甘味とコクを放っていて、後を引く。

Caracte’re de Cochon

 フランスは、シャルキュトリー(豚肉加工品)がとても充実しているが、中でもハムは、慣れ親しんだ日常の味。しかし、「どの店でも定番の4〜5種類しか置いていないのが残念。おいしいハムの味を再発見してほしい」と、マダガスカル島出身のソロさんが始めたのが、このパリ初の専門店だ。
 ソロさんが味見をして厳選した品は、生ハム20種類を含む150種類! 店には常時30種類を並べているが、いろんな味を紹介したいの