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カンヌ

カンヌを震撼させた衝撃作を携え、時代を先駆ける奇才が来日。

2011年、『ドライヴ』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞したニコラス・ウィンディング・レフン監督の新作『ネオン・デーモン』は、昨年のカンヌ映画祭で激しい賛否を巻き起こした衝撃作。“レフン監督が最も親しい日本のクリエイター”小島秀夫とともに、世界を騒然とさせたそんな新作の根本にある、彼の飽くなき創造性を探る。

アニエス・ヴァルダが語る、最愛の夫にして監督、ジャック・ドゥミ。

  今回の特集上映『ドゥミとヴァルダ、幸福についての5つの物語』で公開される『5時から7時までのクレオ』と『幸福~しあわせ~』は、あなたの初期の監督作です。映画を撮り始めた頃、あなたが大事にしていたのはどんなことですか?
アニエス・ヴァルダ 単に物語を語るのではなく、どのように語るかということがとても大事でした。『~クレオ』では主人公の過ごす時間がリアルタイムで流れていきます。観る人に映画を体験し

89歳の名匠が最も幸福を感じる瞬間とは?|AGNÈS VARDA

 アーティストのJRと共同監督した新作『VISAGES VILLAGES』が5月開催のカンヌ国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した。89歳の今も精力的に活動を続けている。「あなたにとって最も幸福な瞬間とは?」。カンヌの会期中、スカイプ取材に応じた彼女に尋ねた。「いろいろな幸福の形があるけど、政治的にも経済的にも混沌とした時代に映画を作る気概がまだあるのは幸福だなと思う」。旺盛なのは創作欲だ

エレノア・コッポラ監督が紡いだ、大人の男女のフランス旅。

80代にして、エレノア・コッポラが初めて撮ったフィクション映画『ボンジュール、アン』は、とてもチャーミングな作品。映画プロデューサーの夫と、家庭を支えてきたアン(ダイアン・レイン)が、ある事情で夫の仕事仲間のジャック(アルノー・ヴィアール)と2人、カンヌからパリまで車で移動することに。ところが、人生を謳歌する典型的フランス男性・ジャックのせいで寄り道ばかり。目的地まで最短コースを突進しがちな日本人

実話に基づきながら、事実の再現にとどまらない、2つの優れた映画。

 実話を映画化した作品が、単なる再現フィルムにとどまるのならつまらない。あくまで“Based on a True Story”。実話に基づきながら、新たな解釈や発見、時に空想が加わってこそ、それは観るべき映画になる。
 クリント・イーストウッド監督の『アメリカン・スナイパー』は、9.11後のイラク戦争に従軍し、米軍史上最多の160人を射殺した“伝説の狙撃手”クリス・カイルの実体験を映画化した。主題

世界の映画祭が認めた、最も革新的で、最もリアルな映画たち。

 カンヌ、ヴェネチア、ベルリンの国際映画祭が"世界三大映画祭"と呼ばれ、映画人たちから憧憬と畏敬の念をもって迎えられてきたのは、その"質"と"歴史"によるところが大きい。まあ、質といってもあやふやなものだけれど、少なくともそこで賞を得た作品は映画祭の期待を背負い、また何らかの時流を反映してきた。
 中でも最も権威ある映画祭として知られるカンヌ国際映画祭は、近年では実績のある監督でなければコンペティ

カンヌで最高賞を受賞した監督は、どうやって女の欲望に迫ったのか?

青い髪の女エマに一目ぼれした高校生のアデル。2人のときめき、官能、そして絶望を、アブデラティフ・ケシシュ監督は『アデル、ブルーは熱い色』で鮮烈に映し出した。アデルとエマに扮したアデル・エグザルコプロス、レア・セドゥは、耳元で息遣いを感じるような生々しさで彼女たちの人生を再現。情熱的なセックスシーンの数々(その一シーンは、撮影に10日もの時間を費やしたとか)にも挑み、カンヌで審査委員長を務めたスティ