
親が寝静まるのを待って、隠れて漫画を描いていました。| ちばてつや
ある晩、母がありったけのお米を炊いて、おにぎりを作っていました。私はリュックを渡されて、本当に必要なものだけ入れなさいと。印刷会社で裁断して余った紙をやれ紙といって、それに絵を描くのが好きだったので、いっぱい詰めました。あとは読みかけの本。そして夜中に逃げたんです。満州から日本に引き揚げる途中でも多くの人が亡くなりました。日本に戻るのに1年かかりましたが、一家揃って無事だったのは本当に運が良かった
ある晩、母がありったけのお米を炊いて、おにぎりを作っていました。私はリュックを渡されて、本当に必要なものだけ入れなさいと。印刷会社で裁断して余った紙をやれ紙といって、それに絵を描くのが好きだったので、いっぱい詰めました。あとは読みかけの本。そして夜中に逃げたんです。満州から日本に引き揚げる途中でも多くの人が亡くなりました。日本に戻るのに1年かかりましたが、一家揃って無事だったのは本当に運が良かった
アートブックに特化した祭典『東京アートブックフェア』(以下TABF)が7月中旬に開催された。「表現の自由を!」と叫ばんばかりに、ZINEという場を謳歌する作家は年々増加し入場規制がかかるほど。しかし盛り上がりは日本だけではない! 上海、台湾、タイ、シンガポールなどアジアの至る地域でアートブックフェアが開催されている。
初めて訪れるなら、ソウルで開催されるアートブックフェア『UNLIMITED
フランス語圏の漫画=バンド・デシネと、さらには世界中で描かれているグラフィックノベルの裾野を広げるために。新しい作品を日々探し、日々翻訳する原正人さんの仕事論。
翻訳者デビューから単行本2作目にして、ヒット作『アンカル』を手がけた原正人さん。仕事の広げ方、売り込み方、さらには、作品の翻訳そのものよりも重要だという役割について。
(続く)
(続く)
B29の空爆と艦載機の機銃掃射。そして昭和20年の8月15日、あの日を実体験した最後の世代です。占領軍のるつぼも体験し、戦いに敗れることを心底まで味わいました。占領軍に身を売らねば家族や子供たちを生き延びさせることもできない人たち。敗戦という地獄を見て育ち、負けることがいかに悲惨ですさまじい体験なのか、幼いながらに心の底まで味わい、自分の心情の原点となりました。アメリカ兵は飴玉なんかを振り撒くけれ