
言語学


マンガ解説者・南 信長が選ぶ、テーマ別おすすめマンガ6選。
2020年、新型コロナウイルスによって私たちの日常は激変した。終わりの見えないコロナの時代の日常を救うのはフィクションの力! 笑ったり泣いたり思い出したり学んだり。家での時間を楽しむための24作を、マンガ愛に溢れる4人の識者が厳選しておすすめ。

監修者が選ぶ 中川さん執筆・ゴールデンカムイがわかるブックガイド。
アイヌ自身が初めてアイヌの伝承をアイヌ語で書き綴った作品集。カムイを主人公にした「神謡」と呼ばれる物語が、ローマ字で書かれたアイヌ語と日本語との対訳で13編収められている。その美しい序文と、「銀の滴降る降るまわりに」という不思議なフレーズで始まるシマフクロウの物語は特に有名。何度読んでも新しい発見がある、アイヌ文学の永遠の古典。知里幸恵はこの一冊の本を書き上げて、19歳でこの世を去っている。

監督と監修者が分析 アイヌだけじゃない、冒険活劇の魅力を探る。
「映像化、やれるものならやってみろ」とは原作者の野田サトル先生の言葉。果敢にもアニメ化に挑戦した難波日登志さんと、原作とアニメでアイヌ語監修を行う中川裕さんにアニメ『ゴールデンカムイ』の魅力を語ってもらった。

身近な人たちの大切さを再認識させてくれる作品。| 中村アン
観てない映画は年々数を増すばかり……。それでも私たちには、繰り返し観てしまう映画がある。その映画を何度も観たくなる理由とは?作品の魅力を中村アンさんに聞いてみました。

人にはいつ心や言語が 生まれたのかを考える│選者 岡ノ谷一夫(生物心理学者)
地球に降り立ったエイリアンとコンタクトを試みた言語学者の運命を描き、映画『メッセージ』として映像化もされた表題作を含む全8編の短編を収録している。8編すべてが言語と意識、そして人間という存在について描かれている。ハヤカワ文庫/960円。

現代言語学の父、チョムスキーとは何者か。
言語学、哲学、政治学、社会学……と多岐に及ぶ言論活動を、半世紀以上にわたって繰り広げるノーム・チョムスキー。そんな現代の“知の巨人”の珍しい来日の機会となれば、誰だって生で聴いてみたいものである。3月5日、6日の2日間にわたって上智大学構内で行われた連続講義は、予約開始から早い段階で満席。当日は空席待ちの長い列もできた。
1950年代に「生成文法理論」を提唱して言語学の世界を大転換させたチョム

満員の注視のなか、知の巨人登壇。|ノーム・チョムスキー
なかなか春の足音の聞こえてこなかった今年。突き刺すような寒さの残る3月のある日、上智大学内の階段状の講義室だけは、春を通り越した夏のような熱気に包まれていた。言語とは、環境によって習得するものではなく人間にもともと備わる特性だとする「生成文法理論」を20代より展開し、言語学とその周縁分野にまで大きな変革をもたらした“現代言語学の父”チョムスキーによる連続講義が行われたのだ。言語学・政治学・哲学な