
人はいつフィリピン料理を食べるのか?
祝日の夜の西荻のとある商店街は、日本海側の町のシャッター街かと思うほど閑散としているうえ、寒風が吹きすさんでおり、土地勘というものに絶望的に見放されている私は、こんな場所にフィリピン料理屋があるのかと心細かったが、その細さが極細になるほど歩いた先に「ATE」はポツンとあった。
今回、社長とママと私は、フィリピン料理をくらうのである。食らうと決めてからふと思ったのだが、人はどんなときに「さあ、フィ
祝日の夜の西荻のとある商店街は、日本海側の町のシャッター街かと思うほど閑散としているうえ、寒風が吹きすさんでおり、土地勘というものに絶望的に見放されている私は、こんな場所にフィリピン料理屋があるのかと心細かったが、その細さが極細になるほど歩いた先に「ATE」はポツンとあった。
今回、社長とママと私は、フィリピン料理をくらうのである。食らうと決めてからふと思ったのだが、人はどんなときに「さあ、フィ
名前:高山羽根子『オブジェクタム』の中野サト
症状:ふつうに考えて、関係ないような見当はずれな言葉でさえ、その集まったものが人間の脳みそみたいに精神とか、意志、論理なんかを持っているように見える場合がある
備考:秘密基地でカベ新聞を作る祖父と、それを手伝う小学生の自分。大人になり、記憶の断片をつなぎながら、とある謎を追う表題作ほか2編。朝日新聞出版/1,300円。
サードウェーブ上陸以降、全国でコーヒーイベントが続々とスタート。開催地域を中心とするロースターが集まり、好みの豆が見つかるきっかけになりそうだ。
尾道に行けば必ず寄るというオオヤさんのお気に入りの店。ベースはフレンチと言えないこともないけれど、レバノン料理だったり北タイの料理だったり、なにか閃くものがあれば取り込んでいくので、なかなか一言では言い切れないメニューである。でも自然派ワインとともに楽しむには、ちょっと異国のスパイスが香るこれらの料理はとても合う。ワインがあればコーヒーは要らないんじゃないかと、オオヤさんまでもが言う店には、どんな
毛ガニやウニを探している場合じゃない。札幌でおいしい時間を過ごすには、まず知らないといけないのが狸小路の7丁目と8丁目だ。1873年から続く商店街の外れには、いまの札幌を感じられる名店がひしめいている。
漫画雑誌『ガロ』のアンテナショップとして創業。今もコミック、サブカルチャーの本を多く展開する。
「平成も終わるので、郷愁的な気分に浸っていたのですが。それを吹き飛ばす作品がフランスから届きました」。『LES PRATICIENS DE L’INFERNAL』(地獄の実務家)は、ブドウを食べた人が首なし死体になる超常現象で幕開け、その後も不条理な筋書き、ナンセンスなタッチの劇画が続く。「主人公が死
レトロな雰囲気が人気の谷中銀座商店街で80年以上続く鮮魚店が、4年前に昼のみ営業の定食店をオープン。「魚離れが叫ばれる中、実際においしい魚を食べてもらえる場所を作ろうと思って」とは、3代目の畔田一遂さん。
鮮度抜群のお刺し身や、自家製の西京焼きや粕漬けなど定食の主役である魚は、いずれも鮮魚店でも購入可能だから、味わってから自宅でも楽しめる。
元町商店街の一角にあるミニシアターのオープンは2010年8月。「メジャー大作でない映画の魅力も知ってほしい」と映画好きのオーナーがスタッフを募集、普通の店舗物件を改装し映画館に! 現在は年間およそ270~300本、朝から夜まで幅広いジャンルを上映。週末は作品の背景を解説するトークショーや監督との座談会、マルシェなど映画にちなんだイベントも、多い時は1日4回も開催。「イベントに興味を持った人が映画
「映画が好きで好きで、ずっと映画館と配給をやりたかった」と、館主の箕輪克彦さん。もともとは家業を継いでいたものの、2000年頃「今だ」と一念発起。名画座が次々と潰れ始めていた当時、大胆な決断だった。当初はスペースを借りてイベント上映を行っていたが、「映画館って、映写機と場所さえあれば小規模でもできるよな」と気づく。16ミリと32ミリの映写機を手に入れ川崎市で始めたのが、シネマノヴェチェントの前身、
文化元年(1804年)創業、210年余の歴史を紡ぐ〈松㟢煎餅〉。江戸時代から作り続ける瓦煎餅は、東京の代表銘菓の一つだ。そんな〈松㟢煎餅〉が昨年の松陰神社前店に続き、今年8月、2店舗目となる直営カフェを元住吉にオープンした。本店を構える銀座とは異なり、商店街に出店するのはなぜなのか?
店を手がける8代目・松㟢宗平さんが目指すのは、自社の煎餅とカフェが街をつなぐ、いわば地元密着型のコンセプトスト