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集英社

「はい、それ僕がヤリました」

正直者と嘘つき、でも正直ヅラをしたくてズケズケとデリカシーない事を言う奴、あれは駄目だ。僕は、あのような類とは違います。そんで今朝、校庭に濡れて書かれていた『UFO』という大きな文字、アレ僕がやりました。小便で書きました。朝、学校に来て驚いていた皆さま、屋上にのぼって確認していた先生方、すみませんでした。特に悪意はありません。僕は、皆さまに、すぐそこに危機があるってことを知ってもらいたかっただけな

スポーツという枠があり、人間の普遍は可視化された。

五輪3連覇、国際試合13年無敗、哲学とプーシキンを愛読。ロシアの偉大なレスラー、アレクサンドル・カレリンは、かつてそんなコメントを残したという。スポーツは肉体を酷使する。ゆえに言葉を求めるのだと。それを丁寧に紡いだ本は、時にスポーツの芯まで届く。読まないのは損だ。硬骨のスポーツライター、藤島大さんが案内する。


スポーツの名著。こう呼び得る一冊には、いくつかの前提があるという。まずは書き手の愛。

奇妙な生き物たちを愛し、異形に愛される作家が編む、誌上アンソロジー。

「根底では、異質な他者との出会いを求める気持ちと拒絶する気持ち、警戒、恐怖と興味がない交ぜになって蠢いているのではないでしょうか。他者の向こう側に潜む未知の世界には妄想をかき立てられるし、そこには潜在意識の投影という屈折を経て出会う、まだ見ぬ自分自身がいるかもしれない。同時に、日々生きている実感が摩耗していくような今の社会にあって、自分以外の生き物の存在を通して失われた実感を取り戻そうとしているの

「校長先生はご乱心だ」

私は憤りを感じております。先程の奇術ショーだが、奇術師の方が袋の中からヒヨコを出すネタをやっている最中、誰かが大きな声でタネをばらしたろ、挙句、皆は大笑いしたよな。あのさ、あの方のテクニックがいくら稚拙だったといえ、先にタネをばらすなんて最低の行為だぞ、あのような場合は黙って見守るのがマナーだろ。もしネタバレが生じても、無かったことにしてやるのが優しさなんじゃねえのか。本当に、君たちには幻滅したよ

まだ観てないのは、 まだ辿り着いていないから。| 町山智浩 (映画評論家)

「まだ観てない映画が思いつかない」とは、インタビュー依頼時の第一声だ。映画評論家としてメディアで紹介した作品は2000本を超え、飯田橋界隈での映画少年時代から米国在住のいままでに観た映画となれば、それ以上。そんな町山さんの「まだ観てない映画」は「まだ辿り着いていない映画」である。では、“辿り着く”とはどういうことなのか?

「もともとは、アクションやホラー、怪獣、SF映画ばかりを観ていました。途中

平山夢明

 ヅカ石ヘド彦。誤記ではない。ヅカ石は、「元漫才師で今は主にグルメリポーターをやっているオーバーオールのデブ」。小説『反吐が出るよなお前だけれど……』では、「ラーメン屋〈中華コリーダ〉」を、彼がディレクターと取材のための試食に訪れる。もとより店員夫婦もただものではない。「コイカタオオメノブタマシ?」、そして、「どぶどろ? どぶどろのぶろどろ?」「どぶどろましましのどろどろましましぶろぶろ?」と、ど

違いや共通点を知る、交流や対話で心を開く。|村上虹郎

 人との対話のなかで、自分の価値観を自分の言葉で人にぶつけた時に、考えがより明確になる気がします。その時の相手の反応によって気づきがあることも。対話とは、人の常識と自分の常識は違うということに気づけること。そして他人との共通点を見つけられること。その実践の場として、海外で日本とは違う文化や人に出会い交流することは、とても良い機会だと思います。友人と散歩をしながらたわいもない会話をすることもたくさん

「褒められる前に、褒めちゃうよ」

 ないないない、それはない、噛みちぎった耳をポイと吐き捨て、テンポを鈍らせ進んでいくよ。いつまで待っても、電車は来ないし、明日も来ないだろう。でもね、手を叩いていれば、目の前の線路は延びていくはずだ。先はまだ長いし、終わりはいつまで経っても見えてこないだろう。でもね、止まっちゃ駄目だ。転んでも何事も無かったように起き上がれ、そんでもって、明日のために手を叩きながら進んで行くのだよ。

いとうせいこう「鼻に挟み撃ち」の(自分が鼻だと自覚している) 私

名前:いとうせいこう「鼻に挟み撃ち」の
(自分が鼻だと自覚している) 私

病状:マスク男の話を聞くうち、ああ私こそが彼の鼻だと私には突然、了解されたのだった。

備考:街頭で演説をするマスク男と、それを聞く「鼻」の私。ゴーゴリや後藤明生を引用しながら構築されるマジックリアリズム。2014年芥川賞候補作。集英社/1,200円。