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六本木

CAFÉる・ぽーる|中村有志

 6年前に新宿に引っ越すまで、28年間六本木界隈に住んでいた。お酒を飲む趣味がないので、行くところは喫茶店か本屋さんしかない。六本木にはいい喫茶店が何軒もあったけれど、28年の間に、どんどんなくなってしまって、ココが最後の砦。何がいいかといえば、タバコが吸えて、新聞が読める。それからアルバイトがいない。つまり出されるものがいつもちゃんとしているっていうこと。この店で台詞を覚え、原稿を書き、何時間も

かうひいや カファブンナ|門脇 麦

 喫茶店に行くようになったのは、仕事を始めてからですね。空き時間を利用して行くんですが、知らない街でも「喫茶店」で検索をして探してしまいます。なんか都会的なカフェみたいなところがあんまり好きじゃなくて。どちらかというと、漢字で「珈琲」と書いてあるような喫茶店が好き。
〈カファブンナ〉は、事務所の社長が30年以上通っていると言って、連れてきてもらったのがきっかけで行くようになったとっておきのお店なん

ISOO|磯尾直寿

 さながら、さすらいの菓子職人⁉ 東京・篠崎にある和菓子店でどら焼きを焼いていたこともあれば、仏・アルザス地方のタルトフランベ専門店で、アラミニット=出来たてのデザートを作っていたこともある。かと思えば練馬のイタリアンレストランでイタリア郷土菓子カンノーリを仕込む。何者かといえば六本木でイタリア菓子店〈パスティッチェリア イソオ〉を営んでいた磯尾直寿さんである。
 ケーキはいつも売り切れだったのに

善福寺川緑地|泉 麻人

「公園の魅力は、程よい草深さ。けれど、最近の公園は雑草などを刈りすぎている。もっと放っぽらかしの場所があってもいい」。そう提起する泉さんのお気に入りは、朝の散歩で訪れる〈善福寺川緑地〉。ここは趣味に没頭できる場だ。「夏場は昆虫観察へ。場合によりデジカメと捕虫網を持って。この季節なら、セミの羽化が面白いですね」。公園の好きなポイントを聞くと、東京をくまなく知る泉さんらしい着眼点で返ってきた。「湾曲し

一生、添い遂げる自信がない。

妻と一生、添い遂げる自信がありません。いつもすべての予定を嫁になるべく2週間前までには報告しなければならず、この日は飲みに行くとか、遅くなるとか、伝えないといけない。それは最悪いいとしても、先日、急に早く終わって予定外に飲みに行ったら大喧嘩になったんです。妻をどうしたらいいですか?(広告会社勤務/43歳/男)

BAR SALT

銀座や六本木のバー、ホテルのメインバーなどで12年修業した磯部太郎さん。土地勘のない神楽坂に店を開いたのは物件との出会いが決め手に。毘沙門天向かいの小路沿いに立つ古い木造家屋1階。元はパチンコ店の景品交換所だったという。広さはわずか4坪。
 小さな店では酒の数で勝負するのも、器具を含め場所を取る果物を扱うのも難しい。だからスタンダードを軸としたカクテルで勝負。ハーブやお茶の葉のビターズ、スパイスの

姫本剛史┃アートに埋もれる幸せと使命感と。

天井から天秤が吊り下がり、床には焼き物が転がり、部屋はアートでぎっしり。クローゼットには衣類でなく、梱包用の箱があふれる。「ベッドや家具を処分して作品スペースを確保しています」。最初に買ったのはたまたまデパートで見た洋画だった。「その絵から離れたくないという気持ちになったんです。安くはありませんでしたが、買って見続けることで、より深く作品の魅力に気づくことができました」。その後、六本木クロッシング

指輪とともに投げ捨てたホイットニーの輝かしき人生。

 1997年5月中旬、ホイットニー・ヒューストンは東京ドーム公演のため都内ホテルに夫ボビー・ブラウンとともに宿泊していました。
 この来日時、ホイットニーはコンサートのための体調管理を含め多忙を極めます。付き添いで来ていた亭主ボビーは、もともと日本でも彼の髪形や服装を真似したフォロワー「ボビ夫くん」が生まれるほど一世を風靡したスーパースター。しかしこの頃には、プライベートでの素行不良を積み重ね完全

100%の完璧は求めない。ヴィンテージマンションのロフト生活。

 東京は六本木の一等地に立つ、築43年のマンションの最上階。ドアを開けて広がるのは、リビングからベッドルームまでをドカーンと見通す、90平米のワンルームだ。
「NYやアムステルダムのロフト・アパートみたいなところに住みたかったんです」と住人のオステアー・クリストファーさんは話す。住み始めて1年半。以前はマンションのオーナー事務所として使われていた部屋で、改装前提で借り、大規模なスケルトンリノベーシ