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講談社

【恋とサボテン、そして、時間。】日本とメキシコを結んだ深い愛の物語。

 うまいものを食う、というのは、恋愛に似ている。たとえば、とてもうまい寿司屋を予約し、その日が近づいて来るワクワク感、そして、緊張感、いざ、おまかせのコースが煌びやかに目の前に現れる時感じる、前戯、本番、ピロートークみたいな、ここはベッドの上かと錯覚するような流れ、支払いのときの、もっと払いたいというマゾッけ。いろいろひっくるめて恋だわー、なんて思うことはなかろうか? 私だけだろうか? 

 今回

怖さが潜む、ゾッとするフレーズ。

思春期の百閒が動物をいじめる随筆の最後がこれ。死の瞬間に色が変わったというんだけど、ここで物質レベルの話が「死」という状態の話に切り替わっている。直前の鮒や蟹のところでは白やら青やら出てくるのに、この部分だけパートモノクロになって、何色に変わったのかが書かれない。この欠落がたまらなく怖いんだけど、これは文章だからこそできる技で、短いなかに取り返しのつかなさやある種の絶望感さえ漂っています。すごく視

一瞬で飛躍! SF小説の書き出し文。

SFに限らず、小説の1文目というのは作家が創意工夫を凝らすもの。その中でもSF小説が特別なのは、現実から飛躍するための仕掛けがあるからでしょう。
 
現代SFは、ひと昔前のように「科学」の話ばかりではありません。クローン技術や宇宙旅行、AIにフェイクニュースなど、もはや現実がSF化している昨今、「サイエンス」
だけでは刺激的な話を作るのが困難な状況に。結果、「サイエンスフィクション」の略称だった「

「小顔メイク~その1~」

女子は常に「小顔」になりたいんです。あ、男性ももちろんそうですよね……(汗)、でも女子の小顔にかけるパワーはかなりのもの! そして、メイクでそれは叶うんです。そのテクニックを一部ご紹介。一番基本的なテクは「コントゥアリング」。「コントゥア」とは、英語で「輪郭」という意味。「コントゥアリング」は一般的に、明るいフェイスパウダー=ハイライトと、暗いフェイスパウダー=シェーディングで顔にメリハリをつける

私、「イエベ秋」です!

男性は「なんなの、え、名前?」なんて思われたでしょうか(笑)。これは美容好きさんの間で日常的な言葉。「イエベ」はイエローベース、「ブルベ」はブルーベースの略、つまり肌トーンのこと。もちろん日本人は黄色人種だから、イエベが多いです(VOCE編集部でも約20名の女子のうち、確実なブルベは1名)。診断方法は様々、例えば、腕の内側に浮き出る血管の色が、緑っぽいとイエベ、青っぽいとブルベ、なんて具合。さらに

戦後日本において自民党はどう歩んできたのか? | 田中秀征 × 西寺郷太

「戦後日本を指導した政治家たちにまつわる本を紹介してほしい」。政治について独特な視点を持つミュージシャンの西寺郷太氏にそんなオファーをしたところ、返ってきた答えは「今、僕が政治について語るなら、『自民党本流と保守本流 保守二党ふたたび』を書いた田中秀征先生と対談したい」というもの。かくして、実現したこの対談。テーマは自民党の立役者たち。

「もりもり食べたら、 突っ走っていきます」

 もりもり食べるよ。お腹が破裂するまで食べちゃうよ。動けなくなるまで食べるよ。トマトを頭の上に乗せて、フライドポテトを鼻の穴に突っ込んで、玉ねぎスライスを目に挟み、人参を耳の穴へ、フォークとナイフをズボンのポケットに突っ込んで、油の汁を顔に塗りたくり、右手にご飯、左手に肉の塊、気合を入れて立ち上がったら、店を飛び出す。すると、外で大きな猫が待っていて、わたし、襲われました。

モンティーの「ラープガイ」|平松洋子(エッセイスト)

 タイ語が描かれた色とりどりのステッカーに、キッチュなテーブルセット、巨大な扇風機。まるでバンコクの街角のように見えるここは、日本最古の地下街、浅草地下商店会の一角にあるタイ料理店〈モンティー〉の店先。お気に入りのラープガイを前に、平松洋子さんのテンションも上がる。
 食文化と暮らしをテーマに、長年アジア各国を取材してきた平松さんにとって、タイ料理は興味の尽きない題材。他国に比べて、非常に特徴的だ