キーワード

鹿児島

国民的絵画、降臨。

浮世とは当世のこと。今、この世で味わえる娯楽と享楽を描いた浮世絵は、自由で粋な元禄の空気を映す国民的エンターテインメントだ。原点は風俗画。初期は菱川師宣らの肉筆画や墨一色の摺り物がメインだったが、多色摺り木版の技術革新によって一気に大衆化。歌舞伎スターの役者絵や美人画は装いの流行発信源になり、歌川国芳が描く幕府批判の風刺画は庶民の喝采を浴びた。浮世絵が、上質なポップミュージックのように愛されている

裸体デモクラシー。

ヌードを芸術として描き、公の場で鑑賞するという文化が日本に入ってきたのは明治後期。美しい裸体表現は精神の美を表す手段であると考える西洋では、ヌードが絵画の重要ジャンルであり、宗教画の場面という言い訳でエロスとしてのヌードもたくさん描かれてきた。が、日本ではそういう西洋のヌードに触れるまで、エロスを描いた春画はあれど「裸体」ジャンルはなし。日本の裸体デモクラシーは意外と最近のことなのだ。明治中期に渡

トマジーニ農園 レッド・カトゥアイ

屋久島に世界中からファンが訪れるロースタリーがある。店主は高田忠幸さん。Iターンしてカフェを開き、気鋭のメーカー〈井上製作所〉のマシンに出会って焙煎を始めた。「屋久島の大地を感じさせる味わいと柔らかさを持つ。オレンジを感じさせる香り、プラムの果実味とカカオ、チョコレートのコクが特徴」(加藤)。今季のトマジーニ農園のレッドカトゥアイ種は、ここ数年仕入れたブラジルの中でも出色と高田さん。100g 80

ミッドセンチュリーに影響された、 同世代の作家とのモノ作りが楽しい。

ミッドセンチュリーの家具に興味を持ったのは、大学の授業でイームズを知った時。その頃、猫脚やアールデコの家具を扱うアンティーク屋でバイトしていたのでカラフルで軽そうな椅子がとても新しく見えました。卒業後、1995年に出た『ブルータス』のイームズ特集に掲載されていた青山の〈モダンエイジギャラリー〉で働き始めます。ここでアメリカはじめ各国のミッドセンチュリー期の上質なヴィンテージ家具をたくさん知ることが

かつて、カウンターカルチャーを担った詩人たち。

アメリカに端を発する、1950年代の後半にあった、ジャック・ケルアック、ウィリアム・バロウズ、アレン・ギンズバーグ、ゲイリー・スナイダーなどの詩人を中心とした、ビート・ジェネレーション(現在の社会体制に反逆し、アートや文学で、人間性の解放を目指し、それに伴ったコミューン活動の総称)。それが日本で、狂乱の文化となったのは、10年後の60年代後半になる頃だ。

COFFEE INNOVATE

 体験してきたものが違えば、同じ理想を掲げていたとしても、その表現が違った形態をとるのは当然のことだろう。スペシャルティコーヒーと出会い、コーヒーの味づくりに目覚めた濱野賢三さんが開業した店は、サンフランシスコにありそうなコーヒースタンドだった。
「カフェに勤めていた頃、自分がつくったコーヒーをお客さんに直接手渡しできないことが嫌になって、コーヒーにフォーカスした店をやりたいと思っていました。アメ

高め設定のハードルを越えた先に自由がある。|上田慎一郎

 ルールに縛られるのはナンセンスだと思う。でも僕はあえて、一定の負荷や枠組みを用意して、そこに自分を追い込むことで、火事場の馬鹿力的なポテンシャルを最大限に活かすパフォーマンスができると信じている。映画でもワンシチュエーションに絞って、その中で面白いことをしようと模索した。同じように所持金ゼロ、移動手段はヒッチハイクと決めて沖縄へ向かったことがある。当然、困難の連続。だけど到着した時の達成感や自由