
新世代の日本の木工作家たち。
昔ながらの手工具だけで木の塊から形を彫り出す人もいれば、生木にこだわり、ゆがみや割れも造形の一つと捉える人もいる。木工の世界を広げる、1970年以降生まれの作家、14名を紹介。
昔ながらの手工具だけで木の塊から形を彫り出す人もいれば、生木にこだわり、ゆがみや割れも造形の一つと捉える人もいる。木工の世界を広げる、1970年以降生まれの作家、14名を紹介。
サステイナブルな社会作りは世界共通の課題。再生可能な資源である木材を使用した建築の魅力が、今ヨーロッパを中心に見直され、木造の超高層ビルや大規模公共建築が続々計画中。そこで、新旧世界の木造建築を集めました。意外と知らない、日本が誇る名建築も。
旭川市街から車で30分ほどの水田地帯にポツンとある巨大な白い建物。一見、RC造の四角い箱。だが近づいてみると、うっすら現れる白い木肌。さらに建物の4辺には角がなく、円形フォルム。建て主が「家の前を通る車が必ず減速する」と語る象徴的な建物は、れっきとした木造住宅だ。
「この場所に角の尖った建物は違うかな、と思ったんです」と、設計した建築家の五十嵐淳さん。
もともと建て主の妻の実家が所有する広大な
真っ白い“おうちの形”をした家。中に入ると、Yの字の柱がいくつも立っていて、“枝”
のところに2階の床が引っ掛かっているという仕組み。2階の床は大きさも位置もばらばら。たくさんの魔法の絨毯が森の木の枝にのっかっている、という風情だ。柱にはときどき壁も付いている。
建て主の樋口さん夫妻は台所が中心にあって、家族の気配が感じられる家に住みたいと思っていた。玄関を開けるとすぐ台所になっていて子供が帰
小屋がいくつか、大屋根の上下に入っている。建築家、納谷新さんの長年の構想が実現した自邸「360°」はそんなコンセプトから造られている。納谷さんは何年も前から時間があるとスケッチをしていた。敷地はスケッチ通りの家が建てられる場所を探して、見つけたものなのだそう。
この家では「なるべく編集するのをやめることにした」と納谷さんは言う。きれいに揃えたり、仕上げたりするのをやめた、ということだ。住宅に限
素材の性質や造りやすさといった理由から、木造の建物は真っすぐな柱と平らな壁の、単純構成になることが多い。しかしこの家にある壁は薄い板を編み込んだような曲面構成で、普段見慣れた木の壁とはずいぶん違った姿をしている。
1〜2階を貫く吹き抜けに2枚。存在感を示す間仕切りは、日本の伝統建築の壁や天井の仕上げとして馴染みのある、網代のような姿をしている。この網代のパターンは、レンズ状の膨らみのある畳半分
“犬小屋”と聞いてイメージするのはどんな形? スヌーピーが暮らす三角屋根の小さな家、金網のケージ……、果たしてそれらは犬にとって暮らしやすい空間なのか。私たちが日頃接している建築物が人間の尺度で作られているのに対して、犬のために考えられた建築が今までにあっただろうか。今、世界で活躍する建築家が集まり、新たなプロジェクトが動き始めている。展覧会開催中の『ARCHITECTURE FOR DOGS 犬