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奇想の前提

表現というのはある条件が揃うと「奇想化」しがちです。ある時代、あるエリアで、足並み揃えて。それはかなり高い確率で起こります。「奇想化」には別の名前の仲間がいろいろいます。代表格は海の向こうの美術の親戚筋ーーもともと〈歪んだ真珠〉というネガティブな意味の「バロック化」。あとはルネッサンス直後のイタリアに現れた「マニエリスム化」。「ロココ化」も女々しさに偏りすぎだけど、まあ仲間かな。さらに僕なんかは美

ライアン・マッギンレーとビルケンシュトックの共通点。

インスタグラマー全盛の時代である。誰が何を着て、どんな靴を履いているのか、タグつけ機能によって具体的に可視化されている。この機能は、新たなファッションビジネスの方法論となり、インフルエンサーと呼ばれる言葉を生み、マーケティングのフォーマットを作り出した。SNSへの投稿を条件に、最新の洋服やスニーカーをプレゼントするなんて話はよく聞く。影響力の大きい有名人やブロガーに至っては商品をポストすることでギ

元祖ロリコン小説の作家、 実は言語との情事に興奮する変態か。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の映画『ブレードランナー2049』と宇多田ヒカルの最新アルバム『初恋』にはひそかな共通点がある。どちらもナボコフの小説『淡い焔』を参照しているのだ。ヴィルヌーヴは主題を暗示すべくダイレクトに引用し、宇多田は行き詰まりを打開しようと原書をめくってヒントを探した(一時はふさわしい言葉が思い浮かばず、作中の一節を朗読しようと考えたらしい)。

ヴィルヌーヴや宇多田を魅了したこの小

カンヌを震撼させた衝撃作を携え、時代を先駆ける奇才が来日。

2011年、『ドライヴ』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞したニコラス・ウィンディング・レフン監督の新作『ネオン・デーモン』は、昨年のカンヌ映画祭で激しい賛否を巻き起こした衝撃作。“レフン監督が最も親しい日本のクリエイター”小島秀夫とともに、世界を騒然とさせたそんな新作の根本にある、彼の飽くなき創造性を探る。

違いや共通点を知る、交流や対話で心を開く。|村上虹郎

 人との対話のなかで、自分の価値観を自分の言葉で人にぶつけた時に、考えがより明確になる気がします。その時の相手の反応によって気づきがあることも。対話とは、人の常識と自分の常識は違うということに気づけること。そして他人との共通点を見つけられること。その実践の場として、海外で日本とは違う文化や人に出会い交流することは、とても良い機会だと思います。友人と散歩をしながらたわいもない会話をすることもたくさん

私たちには共通点がある─日仏を代表する監督が東京で共鳴。

双子の精神分析医の間で揺れ動く女の欲望を描き、鮮烈な映像で観る人を幻惑するサスペンス『2重螺旋の恋人』。優れた作品をコンスタントに発表し、フランスの映画界を牽引してきたフランソワ・オゾン監督が「ぜひ会いたい」と熱望した、黒沢清監督との顔合わせが実現した。

フランソワ・オゾン 黒沢さん、今日はお会いできてうれしいです。
黒沢清 こちらこそ光栄です。前から思っていたことですが、『2重螺旋の恋人』を

小山田浩子『工場』の古笛と牛山佳子とその兄

名前:小山田浩子『工場』の古笛と牛山佳子とその兄

病状:私はただ一生懸命に今までやってきたつもりだが、私の思う一生懸命さというものは実は何の価値もなかったのだ。それが証拠に今の体たらくだ。働きたくない。

備考:何を作っているのかわからない巨大工場で働く3人を通し、働くことや生きることの不安や不条理を描く。作家デビュー作の表題作ほか2編収録。新潮社/1,800円。