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生島淳

2018年の、本の話。

アメリカの作家、ジョン・アプダイクはスポーツエッセイを結構残しているが、芸談としてこんなことを言っていた。

「スポーツ・ライティングは、ボールが小さければ小さいほど、書いていて面白い」

彼にとってはバスケットよりアメフト、アメフトよりも野球、テニスの方が面白かったってこと。アプダイクがいちばん愛してたのはゴルフだったかな。

2018年も振り返りモードになったけれど、今年も小さいボールのスポー

ラグビーボールのヒミツ。

 ラグビーのワールドカップが、来年9月20日から日本で開かれるって、知ってるかい? 日本が2015年のW杯で南アフリカを破って世界に衝撃を与えてから、もう3年。アッという間だ。道理で年を取りますな。
 さて、ラグビーには様々な特徴があるけれど、その筆頭は楕円球を使って試合をすること。楕円球最大の魅力はボールがどこに弾むかわからないことだけれど、そもそもなぜラグビーのボールが楕円になったのだろう?

「仮装」の伝統を守るメジャーリーガーたち。

 メジャーリーグもいよいよ佳境を迎えるが、毎年、シーズン終盤に話題になるのが、新人たちの「仮装」。これは「ルーキー・ヘイジング・デー」と呼ばれ、試合終了後にロッカーに戻ると自分の服がどこかに消え去り、恥ずかしい服がハンガーに掛かっているというわけ。男たちの世界の通過儀礼として、メディアでも取り上げられ、ファンの間でも親しまれてきた。
 これまで日本人メジャーリーガーも、田中将大がヒップホップ歌手、

祝100回。夏の甲子園、ヒット商品といえば?

 今年、夏の甲子園は第100回大会を迎える。でも、1915年に始まっているので、100年目ってわけではありません。太平洋戦争で中止になっていたりするので。
 夏の甲子園には数々の「売れ筋商品」があるわけですが、私が毎回買うのは「かちわり」。でも、最初に買った時はあまりのシンプルさに驚いた。ビニール袋に氷が入っているだけの商品だったからだ。ただし、単純だがデュアル機能を持っている。まずは、首筋を冷や

エディンバラの公園は、ゴルフ天国。

 スコットランドのエディンバラには街中に公園がたくさんあって、基本的に天気が悪いもんだから、ウィークエンドにおひさまが顔をのぞかせようものなら、みんな勇んで公園にお出かけです。
 中でも、〈ブランツフィールド・リンク〉はとても印象的な場所。ここは街のど真ん中にあるにもかかわらず、ゴルフのショートコースになっているのだ。予約なんて、要らない。近くに住んでいる人は、自宅からピッチングウェッジとパターを

ブラックな娘のバイト。

大学2年の娘が自ら好んでブラック的なバイト生活をしています。朝6時に出てカフェの開店準備、その後は大学に行き、夜は居酒屋の店員。帰りは夜の1時になることもしばしばで、朝はまた6時。合宿や遊びでお金が必要な様子ですが「セルフブラック」を親としては戒めるべきなのでしょうか。(スポーツジャーナリスト・生島淳/51歳/男)

日本代表御用達の、気になるスーツ事情。

日本代表といえば、スーツ、ジャケットで移動するのが定番。平昌オリンピックで日本の関係者が、五輪のエンブレムが入った紺のジャケットを着て移動していたのが、格好良かったな。では、ここで問題。次のブランドは、どの競技の日本代表のスーツのサプライヤーでしょうか? ダンヒル。ブルックス・ブラザース。洋服の青山。
 次号にお答えを  というわけにはいかないので、解答を書いてしまうと、ダンヒルは2000年からサ

オールスターで気になる、お金の話。

 大谷翔平、このままだとオールスターに出ちゃうね。7月17日にワシントンのナショナルズ・パークで行われる試合に向け、飛行機のチケットを押さえた方がいいかもしれないな。
 で、このオールスター出場、お金の面ではいろいろなメリットがある。代理人がしっかりしていれば、オールスター出場のボーナスを契約に盛り込んでおいてくれるはずだ。このボーナスはただの名誉ではなく、選手に聞くと、出場するとなると「物入り」

リングのならわし。

 いつまでだろう、東京の映画館で「婚約指輪の目安は、給料の3ヵ月分です」というCMが流れていたのは。1990年代前半もまだ流れていたと思うが、結構、失笑が起きてた。まだ、そんなこと言ってんのかよって感じで。それにしても、メッセージの発信側が堂々と価格帯を言い続け、それが半ば常識化していたところが摩訶不思議であった。
 スポーツの世界でもリングは、とても大切なもの。優勝すると「チャンピオンシップ・リ

アスリートの勝負メシ。

 1980年代のこと、早稲田大学ラグビー部の面々は、試合前日には、とんかつを食べる  と当時の雑誌で読んだ記憶がある。敵に「カツ」ってことですよ。いいね、このシンプルな発想! 単純な中学生はそれを真似て、試合やテストの前の日にとんかつを食べたなんてこともあったな。
 とんかつは、昭和を代表するいわゆる「勝負メシ」であったわけですが、いまはスポーツ栄養学が発達して、いろいろなものが勝負メシになってお