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生島淳

あったら怖い、新しい“スポーツ”様式。

 ちょっと前のことだけれど、TBSラジオの名物番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』を聴いていたら、「ポストコロナの世の中はこう変わる!」みたいなテーマでメールを募集していて、中にこんなものがあった。

 野球の三塁ベースコーチは廃止。ランナーが本塁に突入するかどうかは、コーチャーズボックスに設置された信号を使うが、ベンチの監督が赤信号か青信号のボタンを押して伝達する。

 こんな内容。夜中だったが、ベッ

ヤンキー・スタジアムは、ガーシュウィンとともに。

 1979年製作のウディ・アレンの傑作、『マンハッタン』の冒頭には、ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」が大音量で流れる。これは映画館でもう一度観たい。

 モノクロームで綴られるこの映画、オープニングではニューヨークの名所やささやかな日常が描かれるのだが、なんといっても、ヤンキー・スタジアムの上空からの夜景が圧倒的に素晴らしい。このあと、何度かこの球場を訪れることになるが、いまもって私に

今年流? スポーツの楽しみ方。

 スポーツがない春は、退屈で、さびしい。

 昔、古今亭志ん生が「落語ってのは、なくっても、なくってもいいもの」と言っていたそうだが、これは逆説的な物言いで、落語が人生の潤いには欠かせないことを表現した至言。スポーツだって、同じだよな……としみじみ感じた。

 こんなときはどうするか? こういうときこそ、本やドキュメンタリーを漁って、スポーツの「旅」をしましょ。

 まず、マイケル・ルイス。この人

波紋を呼ぶ、メジャーリーガーの「ズル」。

 メジャーリーグで大問題になっているのが「サイン盗み」。2017年にワールドシリーズで優勝したヒューストン・アストロズが、センターカメラからの映像を基にして、打者に球種を伝達していた。その伝達手法がダグアウトにあるゴミ箱を叩くという、ある意味、古典的なもので笑ってしまった。2回叩いたらチェンジアップ、1回だけならスライダーやカーブ。音が聞こえなかったらストレート系だという。

 アメリカは「ズル」

アリゾナキャンプ中の、キッチン事情。

 2月というと、メジャーリーグのキャンプ取材を思い出す。一年の仕事を通して、いちばん幸せな時期かもしれない。特にアリゾナ。2月だというのに燦々と日差しが降り注ぎ、空気はカラッと乾燥している。朝から野球の練習を見ているだけで幸せな気分になる。
 キャンプ中、日本人メジャーリーガーはホテルに泊まるのではなく、一軒家やコンドミニアムの一室を借りて生活する。
 石井一久、斎藤隆、黒田博樹といった選手たちの

オールスターゲームの輝きをもう一度。

 メジャーリーグのオールスターゲームが、今年は7月9日にオハイオ州のクリーブランドで開かれる。

 もともとオールスターは、1933年にシカゴ万博のアトラクションとして企画されたものだが、当時はアメリカン、ナショナルの両リーグの対戦がワールドシリーズしかなく、1980年代までは価値も高かった。しかし、今では「インターリーグ」と呼ばれる交流戦が日常的に行われ、かつての輝きは失われている。

 運営側

靴墨が招いた決定的瞬間。

 いまから50年前の1969年、ニューヨークのテレビ局がこんな天気予報をした。

「マンハッタン、晴れ。ところにより紙吹雪」

 これはメジャーリーグのニューヨーク・メッツが優勝し、5番街をパレードした時に、ビルから盛大に紙吹雪が舞ったことをユーモアを交えながら予報をしたというわけ。こういうアメリカのセンス、大好きです。

 メッツはそれまでどうしようもない弱小球団だったのだが、いきなり優勝したの

野球にまつわるお仕事あれこれ。

いよいよ野球の季節が始まりました。球春到来です。
 
アメリカでは、野球を取り巻く仕事環境が大きく変化しているらしい。
 
まず、新聞の元気がなくなっているから、スポーツ記者の数が減っている。そいでもって、20代の記者はメジャーリーグの仕事をなかなか希望したがらない。いわく「試合数が年間162試合もあって仕事が大変だし、遠征も結構多いよね。いちばん家庭を犠牲にしてるスポーツじゃないかな?」。
 

いつか確かめたい、本当のイチロー。

 今年の春は、イチローが引退してずいぶんと淋しい。たとえ、試合に出ていなくても、イチローがユニフォームを着ているというだけで、「今日は代打で出場しただろうか?」とか、毎日のようにドキドキしていたから。2001年のイチローのマリナーズ移籍以来、いつも午前中は野球を気にしていたから、この4月からは生活パターンが変わってしまい、なんだか収まりが悪い。

 選手としてのイチローには様々なミステリアスな面が

進化する「スペシャルドリンク」。

箱根駅伝の仕事が終わると、なんだか1年が終わったような気がする。新年が始まって1週間くらいしか経っていないのに、「区切り感」満載なのである。
 
しかし、2019年はかつて箱根を走ったスターたちが東京オリンピックのマラソンに向けて激しい争いを繰り広げそうで、箱根ロスにうちひしがれる暇もなく、いそがしい日々が続きそう。9月15日は代表選考レース『マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)』が行われ