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映画で辿る、東京ノスタルジー。

 1983年、ドイツ人監督のヴィム・ヴェンダースは、ドキュメンタリー映画『東京画』を撮ろうと思い立つ。テーマは、敬愛する小津安二郎の映画のような風景が、東京にまだ残っているかを検証することだ。しかし、彼の目に映ったのは、小津のそれとは似ても似つかぬ、混沌とした東京の姿だった。本作を今観ると興味深いのは、そこにもまた失われた東京が記録されていることである。歴史を遡れば、初めて東京がフィルムに収められ

福岡で旨い魚にありつくには。

「福岡は魚が旨い」という。では魚を最もおいしく食べるには、どこへ行けばいいだろう? 定食で選ぶなら答えは簡単。すぐに〈味の正福〉へ行くべし。地元民にも出張族にも愛される、魚定食の秘密を探る。



〈味の正福 天神コア店〉は、いわゆる109系のブランドがひしめくファッションビルの地下にある。出店して42年。年配の常連から、今時のファッションに身を包んだ若者、出張で訪れたビジネスマン、スマホを見な

【新しい街、南天満】キタの隣町“天満村”に 開放的な風が吹く。

 北に大阪天満宮、東に造幣局を抱え、大川(旧淀川)右岸に沿って桜並木が続くこのあたり一帯を、古くからいる人は“天満村”と呼んできた。建築やデザイン事務所、町工場や住宅が混在し、のんびりとしていたこの村が、にわかに活気を帯びてきた。大阪キタの商業圏内にもかかわらず好物件が出るとあって、軍資金は少なくとも志は高い人たちが夢を叶えるべく集まってきたからだ。

 21年前、カフェ&雑貨〈dieci〉1号店

idea 1【 建築家しばりで物件を探す。】

東京に程近い郊外の住宅街。家々の間を車で走った先に突如現れたのは、丘の斜面に建てられた、巨大な分棟型の集合住宅。グラフィックデザイナーの高橋英二郎さんとスタイリスト中里真理子さん夫妻は、そのモダンな外観に惹かれて、2年半前にこのマンションに越してきた。全14棟でおよそ80組ほどが入居する瀟洒な集合住宅は、知る人ぞ知る人気建築で、たまたま運よく入居できたというよりは、長年の思いが実ったという方が正し

〈井尻珈琲焙煎所〉の井尻健一郎

「本日もいつもの路地裏でゆるりとお待ちしております」。毎朝のインスタグラムのストーリーに深煎りコーヒー豆の写真と一緒にポストされるのは、渋いジャズや男性シンガーソングライター、時々ロック。音楽好きの店主・井尻健一郎さんは、JR大正駅近くにあった喫茶店跡に約4年前に焙煎機を併設した店を始める。「ネルドリップもレコードも手間がかかるから好きなんです」と言って、彼がお茶のお点前のような所作でコーヒーをそ

Starbucks Reserve® Roastery Tokyo

日本最大のコーヒーチェーンの焙煎施設併設店で、3階のバー〈アリビアーモバー〉のヘッドバーテンダーを務めるのは、コーヒーカクテルの国内競技大会で2度の優勝経験を持つ大渕修一さん。コーヒー好きのマス層とバー好きのコア層に同時にアピールするスペックが開業時から大きな話題に。様々なクラフトカクテルを揃える同バーのシグニチャーが、併設の焙煎工場でローストするコーヒーを使ったコーヒーカクテル。「中目黒 エスプ