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Log H by MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO

H形鋼の重厚感と、窓の軽やかさが交互に積み重なる、バランスのよい空間だ。
「壁の半分が窓なので、旗竿地なのに十分明るいんです」とご主人の小嶋亮平さん。この家にあるのは3つのフロアと、浴室や台所など最低限の水回り。建築家には欲しいものではなく、いらないものを伝えたという。
「一般的な住宅の8割の設備は不要だと思っているんです。この家には一つも収納がないし、玄関には靴脱ぎ場すら造らなかった。でも、その

好きなものを重ねて飾るアパルトマン。

築40年近いマンションの一室。壁という壁に飾られた写真やアート、棚にギュギュッと並ぶ本やオブジェ、そして、たくさんの椅子。濃密で、どこを見ても、物語がふわりと立ち上がってくるような、その雑多具合が心地いい。
 
インテリアショップ〈ACTUS〉に勤める泉哲雄さんと、ギャラリー〈PATINA〉の泉美貴子さんは、この部屋に住んで15年になる。「最初はすっきりしていたんですけどね。2人ともものが好きで気

“花姿”にこだわる生産者を訪ねて。

勘やコツに頼らない徹底した数値管理で、繊細な切り花を栽培。

今では当たり前に花屋で見かける、リューココリネとアルストロメリア。実は、日持ちしない品種として切り花での流通が難しいとされていた。そこに金字塔を打ち立てたのが、〈三宅花卉園〉。“出荷から約1ヵ月は枯れにくい”と、フローリストが目を丸くする。その秘密は生産性を度外視した栽培にあった。
「有機栽培の名人といわれる方々がいますが、その勘やコツ

Forager

店内に並ぶのは、一般的な花束ならバラやガーベラの隣に添えられていそうな、控えめな花たち。野道が似合う草花や、マメ科や多肉植物の一種といったグリーンの延長のような花も多い。「こざっぱりとした女性にはこっちの方がきっと似合う。花って洋服のように似合う似合わないがあるから」と店主のchi-ko.さん。店主自ら“脇役劇場”と呼ぶラインナップから、存在感のあるブーケを生み出せるのは、大手花屋で長年培った技術

佐助の花鋏。

仁徳天皇陵の造営にあたり、堺には多くの労働者が集められ、彼らが使う鋤や鍬を作るための鍛冶職人も集まった。戦国の世には、刀や火縄銃などを作る一大生産地となり、大きな影響力を持つようになる。江戸時代になるとたばこの葉を刻むためのたばこ包丁が盛んに作られるようになり、幕府はこれに「堺極印」を付して専売としたため、堺は全国に刃物の街として知られるようになった。佐は、そんな堺で火縄銃作りを行う工房として始ま

珍奇植物栽培マニュアル 基本編

広辞苑で「珍奇」と引くと「めずらしく、奇妙なこと」とある。つまり珍奇植物とは、科や属などの分類的な垣根を越えて、珍しく奇妙な植物をおおまかにくくる場合の呼び方だ。自然が生んだ形に驚き、それを愛でてきた先人が、古くから言い習わしてきた呼称でもある。
「一地方でしか発見されない珍しい植物」「どこにでも分布する種であっても、形や生態が珍奇なもの」とは、かつて荒俣宏氏が博物学的花図鑑『花の王国』の第4巻で