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滝本誠

ついでにデュシャンの小話ついてでも…。

 コレクター特集のSPと連動して本欄登場はデュシャンです。コメント忘れの書籍がSPに一冊あり、意図的にではなくデュシャン的偶然なのですが、この偶然=チャンスをどこでフォローしようかと考え、あ、本欄があったと気づいた次第。
 忘れていたのは、中央上部に見えている緑色本で、表紙にドットで『THE BRIDE STRIPPED BARE BY HER BACHELORS EVEN』、とタイトルが穿たれた

死んだ少女の残したものは…。

 真偽不明のまま、あえかな都市伝説の〈証拠品〉として、1世紀に渡ってパリで存在し続けてきたデスマスクが《名もなきセーヌの少女》です。ノートルダム寺院の側にあった死体安置所で採られたと言うことなのですが、彼女が誰か? 作者が誰か? が定かでないのです。それ以前に、はたして、本当にデスマスクなのか? 目を閉じ、微笑したライフマスクではないか? といまだに結論は出ていません。ミステリアスな少女。
 この

悪場所で採取してきた、ベルヴィル・ノワール。

 ぎりぎり自炊ですませるという今回の長旅で、拠点としたアパルトマンは、パリのベルヴィルです。前回は新興オシャレ地区のマレで、ピカソ美術館の側、どこへ行くにも便利でしたが、今回はガラッと変わりました。あの名作映画『赤い風船』の舞台となった場所、アニメ『ベルヴィル・ランデブー』の三つ子のオバアサンが生まれ育ったヴィル(街)、あるいは、シャンソンの不世出の名花、エディット・ピアフの生地近く、と説明できま