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静岡県

スミンチョ

 伊豆の国市の韮山地域にある竈神社は、通称「荒神さん」とも呼ばれ、地元では火伏せの神様として親しまれています。毎年1月28日・29日の祭礼日には、多くの参拝者が、火伏せのお守りである「スミンチョ」を求めてやってきます。

 スミンチョとは、1㎝四方程度の木片に、紙のコヨリが通してあるお守り。四方には奥津姫命の名前が1文字ずつ印字されています。古くから日本では、家の様々な場所に神様がいると信じられて

ワークショップが自身の制作に及ぼすものとは?

 2008年から10年間続けてきた能面シリーズの制作と、2年間を費やしてきた絵本制作に一区切りがつくこの夏。成果を世の中と分かち合う展覧会が続く福井利佐にとって、来場者を募って切り絵のワークショップを行うことも楽しみの一つだという。「ワークショップでは、過程や場の雰囲気、コミュニケーションも含めて作品。インスタレーションに近いところがあると思うんです。自分自身の制作とは別物だけれど、定期的にワーク

名古屋という名の小宇宙。文・吉川トリコ

昔から言われていることだが、名古屋の子どもは名古屋の外に出ない。「名古屋の外に出る」という発想そのものがすこんと抜け落ちている。私の出身高校はそこそこの進学校だったのだが、大半は地元の大学に進学し、中には東京や関西の大学に進学する子もいないでもなかったけれど何年かするとそのほとんどが戻ってきた。就職試験の際、名古屋の企業は地元出身の人間を優遇すると聞いたこともある。
 
まわりを見渡せば、地元で進

もっと自由で、クリエイティブに。 枠組みを超えた日本のイタリアンを。

日本人の自分がイタリアンを表現したらどうなるのか。自分に課題を課すように挑戦を続ける、徳吉洋二さん。例えば、定番の「カルボナーラ」なら、なぜ卵とチーズなのか。その土地の地理、歴史、食材、人々を突き詰め、伝統そのものを理解し、必然性を納得したうえで料理する。色や形、体験から作りたい料理を発想し、食材を探して当てはめるというアプローチも、徳吉流のスタイルだ。

新世代J−POPの感覚的なことば。

「2000年代のJ−POPの歌詞は、等身大や共感に焦点を絞って書かれたものが多かった」そう話すのは、J−POPに精通する音楽ジャーナリストの柴那典さん。一つの要因が、“着うた”だった。「今や着うたは失われた文化ですが、J−POPカルチャーの中では無視できないほどの影響があった。そこから女性シンガーソングライターのカリスマが登場し、その代表が西野カナ。彼女の歌詞の一番の特徴が、同世代の女子のライフス

お金のいらない時代が やってくるとしたら。| 伊藤直樹×山口揚平

僕たちの会社ではデジタルを使って人の体験をデザインします。「未来の体験を社会にインストールする」ことが社是なんです。シェアリングエコノミー(*1)が進む世の中でモノや情報をやりとりするとき、分散型でそれぞれ台帳管理ができて、セキュリティを保ちながらP2P(*2)通信が可能なブロックチェーンは革命的だと思いました。社会で動かすものを実際につくるという意味で、自分たちでゼロからビジネスモデルを考え、デ

徳川ミュージアム館長が語る 新しい関係を育てた、ファンとミュージアム。

関東大震災の時に被災した刀剣は、それまで簡素な木の箱に納めて、収蔵庫に保管していました。被災刀剣でも、二代光圀公所用の《太刀 銘 國宗》のように、水戸黄門のお話で名前が知られた刀以外、ほとんど展示は行っていません。《刀 燭台切光忠》(以下《燭台切光忠》)が現存することはもちろん知っていたし、研究者の方にお見せすることはありましたが、それを展示する対象として考えたことはありませんでした。
 
そんな

ETHICUS (静岡/静岡)

都内のカフェで10年間バリスタを務めたのち、独学で焙煎技術を磨いた山崎嘉也さん。地元・静岡で今の物件に出会い昨年オープン。「飲んだときに農園の風景が見えるような香りを目指しています。産地に育つオレンジやバナナの木などのフレーバーをしっかり感じてほしいんです」。スタイリッシュな“ラボっぽい”店内は味覚が研ぎ澄まされる空間。「将来は静岡の茶畑を利用してコーヒー農園を造りたい」と、大きな夢を語ってくれた

とらや工房

澄んだ空気と鳥のさえずり。和菓子の〈虎屋〉が静岡県御殿場に構える〈とらや工房〉は、鬱蒼とした落葉樹の林を抜けた先にある。この一帯は富士の裾野の避暑地として古くから人気で、この土地ももともとは昭和初期の別荘だという。
 工房の設計を手がけた建築家の内藤廣は、雑木林の豊かさをそのまま残すことにした。建物には華美な建材を避け、庭が主役になるように配慮。正門から工房まで、林の中をゆるやかに蛇行する小道をつ

テーマ〈続々々・宴会/出遅れる〉

やつい ワールドカップの期間中に、パリに行ってたんです。ちょうどベルギー対日本の試合の日に着いて。ベルギー、フランスの隣の国だからすごい盛り上がってるんですよ。どうせ負けてると思ってバーに入ったら2−0で勝ってて、思わず叫んだら、奥から黒人が2人出てきて「日本を応援してるんだ」って。ベジータのTシャツ指して、ほら、ベジータだからって(笑)。
宮沢 フランス戦だったら、もっとすごかっただろうね。