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新潮社

古市憲寿『百の夜は跳ねて』の翔太

名前:古市憲寿『百の夜は跳ねて』の翔太
症状:「頭の中で、死んだはずの人の声が聞こえることってありますか」(中略)「あるに決まってるじゃない」何がそんなにおかしいのだろうというくらい、彼女は楽しそうに教えてくれる。
備考:無気力に仕事を続けるガラス清掃員の主人公は、ある日見知らぬ老婆に出会い、とある依頼を受ける。その奇妙な交流が2人にもたらす変化とは。新潮社/1,400円。

走りだして半世紀以上! アメリカを代表するドライバーズカー。

 カマロといえば本国アメリカはもちろん、国内でも2代目以降、正規に輸入され続けているドライバーズカー。映画『トランスフォーマー』(2007年)では準主役級のバンブルビーが黄色い5代目カマロに擬態し、劇中で大活躍。現在の6代目は先代のイメージを色濃く踏襲しつつも、各所に軽量なアルミニウムを採用するなど刷新が図られています。ボディサイズも先代比で56㎜短く、32㎜低く、全幅も18㎜タイトになっており、

TOYOTA RAV4

 初代RAV4は1994年に登場し、国内では元祖SUVと言ってもいい存在です。2台目以降は3ナンバーサイズとなり、4代目は国内での販売こそ見送られたものの世界200ヵ国で好セールスを記録。2017年度には世界全体の自動車販売台数で第4位と、トヨタの屋台骨を支える一台へと成長。そして、今回国内販売を再開した5代目は、目標販売台数3,000台の8倍もの受注を獲得。しかも、注文したユーザーの約4割は20

名古屋という名の小宇宙。文・吉川トリコ

昔から言われていることだが、名古屋の子どもは名古屋の外に出ない。「名古屋の外に出る」という発想そのものがすこんと抜け落ちている。私の出身高校はそこそこの進学校だったのだが、大半は地元の大学に進学し、中には東京や関西の大学に進学する子もいないでもなかったけれど何年かするとそのほとんどが戻ってきた。就職試験の際、名古屋の企業は地元出身の人間を優遇すると聞いたこともある。
 
まわりを見渡せば、地元で進

木皿泉『カゲロボ』のカゲロボ

名前:木皿泉『カゲロボ』のカゲロボ

症状:友人たちは「謎だよねぇ」と互いに繰り返すばかりだった。
「やっぱり、カゲロボなんだよ」
誰かが、ぼそっと言った。

備考:知らぬ間に人間にまぎれているとされるロボットのような存在、カゲロボ。それは日常に潜む危うい謎を露わにし心の闇や傷の傍らにいるようだ。新潮社/1,400円。

BMW 3series

一つのスタイルや習慣が時間の経過で伝統となります。今回紹介する3シリーズはそう呼ぶにふさわしい一台です。このシリーズが誕生したのは44年前。たかだか40年で伝統? と思うかもしれませんが、クルマの歴史は約130年です。それを踏まえて見れば十分ではないでしょうか。そして、これだけ長く続くのには理由があります。3シリーズは歴史があると同時に常に革新し続けているのです。例えば新たに採用された音声操作もそ

BMW i8 Roadster

数あるスーパーカーの中でも驚愕の経済性を誇るのが、i8ロードスターではないでしょうか。排気量はコンパクトカー並みの1.5ℓと小排気量ながら、ターボと電動モーターでパワフルな走りを実現。最高速度は250㎞/hをマークしつつ、PHVらしく、CO2排出量は46g/㎞を達成しています。この手のクルマに乗る人であれば燃費や自動車税は気にしないのかもしれませんが、お得なのにこしたことはありません。また5年ぶり

個を超え、思わぬ場所へ連れ出す花。

「さあ、何でもお訊きになってください。何も期待していませんので。いわば幼稚園児みたいな身体の人に何か話しても、理解できないですからね。意味ないんですよ、申し訳ないですけれど」
 ははは、と爽やかに笑いつつ、「当代随一の花人」と呼ばれる人にそう促されれば、凡夫はひるんで立ち尽くすほかない。窮した揚げ句の愚問、の機先を制して「助け舟」が出された。

「多くの皆さんはおそらく、花というものの観点がわかっ

町屋良平『1R1分34秒』のぼく

名前:町屋良平『1R1分34秒』のぼく

症状:なにがわかる。おまえになにが?(中略)ワンツーを打てないボクサーのなにが? いつまでも右ストレートに脅威のないボクサーでいるぐらいなら、死んだほうがいい。

備考:自分の弱さ、その人生に厭きていたプロボクサーの主人公。駆け出しのトレーナーとの日々が心身を、世界を変えていく。2019年、芥川賞受賞作。新潮社/1,200円。