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料理人

尊敬できる、 キッチン道具。

日々使うものだからこそ、キッチン道具には、機能性、使い勝手、形、素材など、使う人のこだわりが表れる。デザイナー・熊野亘さん、料理人・原川慎一郎さん、陶芸家・内田鋼一さんの異なるフィールドで活躍するプロフェッショナルが敬愛する道具は一体どんなものなのか? 日頃使っているツールを持ち寄って、語り合ってもらった。


3人が集まったのは、原川慎一郎さんが運営するレストラン〈ザ・ブラインド・ドンキー〉の厨

食を通して土地を知る、 宿に備えた本格派キッチン。 MAYA

 例えば、旅先の市場に並ぶ、見たこともない色や形の地場野菜。「食べてみたい!」という衝動のまま、買って帰って、宿で調理ができたら  。料理好きの食いしん坊なら、そんな旅に憧れるはずだ。コテージや貸別荘ならそれもできるが、キッチンの性能には期待できない。鍋やフライパンなど調理器具は最低限。料理の映える皿や優雅なカトラリーがあることは稀だ。

 鎌倉の材木座に今年オープンした宿〈MAYA〉には、リビン

夢眠書店|子供と一緒に、本を選びたい。

予約制で、しかも男性のみでの入店不可(ただし、子連れ、夫婦での入店は可)。今年、アイドルグループ・でんぱ組.incを卒業した夢眠ねむさんが始めた〈夢眠書店〉は、何かと注文が多い。その理由について、「最近、姉に子供が生まれたんです。それで気づいたのは、子連れの方が気軽に行ける書店があまりないということ。だから、〈夢眠書店〉は子供大歓迎だし、授乳やデリケートな会話も気兼ねなしにできるお店にしたくて、こ

毎日の家庭料理から大切なことを学んだ。|土井善晴

料理研究家としてテレビや雑誌などで活躍する土井善晴さん。父の土井勝さんも同じく料理研究家で、家庭料理家の祖と呼ばれている。勝さんは「おふくろの味」ということばを生み、旬のおいしさと家庭料理における日本の伝統的な暮らしの大切さを伝え続け人気を博した人物だ。
「父は子育てに関して放任主義、というより家のことは母任せで、自分は忙しくて構っていられなかったんだと思います。勉強しろとか、仕事を手伝えとか言わ

突然現れ、そこになかった 店や空間を短期間限定で創り上げる 謎の集団〈プレオープンズ〉。

「誰かのために全力を尽くしてしまうお人よしの集まり」。そう話すのは〈プレオープンズ〉の一員・髙木佳恵さん。名古屋を中心に活動している〈プレオープンズ〉とは、名前通りお店などのプレオープンの際にサポートしたり、今まで日の当たらなかった場所を盛り上げる活動をする集団だ。過去には利用されていない日本家屋で定期的にイベントを開催し、建物のオーナーが新たにお店をスタートさせるまでをサポート。メンバーは建築士

注文の多い料理店。

名古屋には愛知県芸術劇場や四季劇場、御園座など、大小さまざまな劇場があるが、食好きがこぞって目指す“劇場”といえば、丸の内エリアの裏通りに佇む雑居ビル内に店を構える〈山猫軒〉だ。
 
目立つ看板もなく、小さく描かれた“山猫軒”の文字を見つけて「本当にここでいいのだろうか」と半信半疑で年季の入った階段を上る。扉を開けると、そこは確かに飲食店の設えで、カウンターのなかで店主の伊藤新作さんが出迎えてくれ