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写真家

写真家・平野太呂 ハウスメーカーとつくる家。

まず最初に、誤解を解いておかなければならないのは、たぶん、多くの人が、ハウスメーカーと家をつくる、となると、ほとんど、何も、自分たちの好きなようにはできない、と思っているだろうこと。間取りは自由、床材も建具も選べます、と言ったって、せいぜい選べるのはAかBの2択くらいで、本当に好きなものは使えないし、細かな希望なんて聞いてもらえないんでしょ、と思っていること。
 
違います。できます。ものすごく、

Honda INSIGHT

歴代、トヨタのプリウスと燃費を争ってきたハイブリッド専用車がホンダのインサイトです。2014年に生産・販売を終了したものの、4年間の沈黙を破り新型は4ドアセダンというカタチで登場。そして、今回このクルマが狙っているものは燃費や経済性よりも、むしろ高品位や上質さという部分のようです。実際、インテリアの質感は高く、エクステリアのシルエットは大人っぽく落ち着いています。また、セダンというのも先見性を感じ

東京アートブックフェアに 新展開! 開催期間中の 毎週末、出展者が入れ替わる。

2009年に始まった『東京アートブックフェア』。次回は7月に行われる予定ですが、その前に雑誌でいえば別冊のような位置づけの“Ginza Edition”が4月7日まで開催。オープニングレセプションは入場制限がなく、一般客を交えた多くの人で賑わいました。
 
前回2017年の開催期間は4日間であるのに対し、Ginza Editionはおよそ1ヵ月。過去に前例のない長さですが、それゆえ多数の新たな試み

“WILD FLOWERS” in New York / Photo by Joel Meyerowitz

ジョエル・マイロウィッツは絵画のような美しい構図の写真からストリートスナップまでを手がける、世界を代表する写真家。彼が1963年から81年までに撮影した写真の中から花をテーマに一冊に編んだ写真集が『WILD FLOWERS』(1983年刊)だ。花がテーマの写真集はあまたあるが、野の花を意味する題名を冠したこの本は、世界中の街にあふれるさまざまな花、いわゆる公園や庭に咲く花だけでなく、造花や部屋の壁

“生”をリマインドしてくれる花。

「ずっと見ていると、同じ品種でも一つ一つに差があって、色や形はもちろん場所も咲き方も違う、時間によって光が変わることで見え方も変わることに気がついて。それが面白かったんですよね」
 
長く見つめることで、単なる「花」でしかないと思っていたものの、一つ一つの存在が、より深く見えてくる。撮り続けてきた花のシリーズを2017年に写真集『Étude』にまとめた鈴木さんにとって、その体験は「建物や静物を撮る

Untitled from the Like Everyday Series(2000-2001)|シャディ・ガディリアン

 女性の顔が、ゴム手袋やアイロン、皿、ホウキと、いわば一昔前の(だといいのですが)“女の仕事”の象徴的な道具になってしまいました。彼女たちの個性は、ヒジャブ(ムスリムの女性が体を覆う布)の模様でしか知ることができません。さて、シャディ・ガディリアン(1974〜)はイランの首都テヘランに生まれ、現在も同地を拠点に活動する写真家です。イランを訪れたことがある人が日本に、また、世界にどれほどいるかわかり

本当に恐ろしいのは、戦禍の中にあるあちらか、無自覚なこちらか?

ベイルートの青空を突き刺すように聳え立つ建設中の高層ビル。その建設現場と労働者を追いながら、シリア移民労働者の父の思い出がモノローグで語られる。内戦を逃れベイルートに亡命した(現在はベルリン在住)シリア人のジアード・クルスーム監督が目の当たりにした現実を、シャープな映像と削ぎ落としたサウンドで構成した映画『セメントの記憶』。世界60ヵ国で上映され、グランプリ34冠に輝いた本作について、2人の写真家

眼鏡|大杉隼平

「父が急死してテレビを観なくなっていました。でも死後に放映された『アナザースカイ』を観て、父の“66歳でも希望がある”という言葉に救われたんです。僕は今36歳。まだまだ希望を持たなきゃいけないって思えました。茶フレームのアンバレンタインの眼鏡はその時に父が着けていたもの。これを掛けるとその言葉を思い出して、頑張ろうって思えます」
 
父は昨年この世を去った名俳優、大杉漣。一方息子の大杉隼平さんは様