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建築家

日本では約20年ぶりのアルヴァ・アアルト回顧展。

積層合板の丸い座面に、バーチの無垢材を加工して作った3本脚を付けた、かの有名な丸椅子「スツール60」。アルヴァ・アアルト(1898〜1976)の家具は大量生産を念頭に規格化された「部品」を組み上げて作られ、ある意味単純で色気がないようにも見えるが、それゆえか、今から80年以上も前に作られた丸椅子はじめ、現代の生活空間においても普遍的な魅力を保ち、時代に取り残されないデザイン強度を保ち続けている。

DAY3:美術館をめぐり歩き 札幌のヘソに戻る。

彫刻家のモダンな自邸を、故人の気配さえ残し美術館へ転生させた 

〈本郷新記念札幌彫刻美術館〉 は、アートと建築の関係がすこぶるフェアだ。ハンバーガーでいったらパテとバンズの関係というか、作品と箱、どちらが勝るでも劣るでもなく等身大の潔い空間を保っている。じっくり作品を味わえたのもきっとそのせいだ。「街で本郷のブロンズはよく目にしていたけれど、石膏原型を観ると感じ取れるものが飛躍的に増えるね」と感

DAY2:南のサンクチュアリを訪ね 北の遠近感に遊ぶ日。

〈さっぽろテレビ塔〉 前で待ち合わせ。東豊線で南下する車窓から町並みを眺め「僕が住んでた頃は三角屋根の家しかなかったけれど、今は平らな屋根が多いよね」と先輩。そしてこれから見学する 〈上遠野徹 自邸〉 はその極みだ。北の地へモダニズムを根付かせたキーマンは既にこの世を去っているが、建築事務所を継がれた子息・上遠野克さん家族がここを守り、全国から訪れる建築家の卵に勇気と学びを与える、いわばサンクチュ

DAY1:お薦めの コインロッカー。

かつて。街の中心には聖堂がすえられ、秩序の光は祈りの場から発していた。現代といえば、駅に銀行にショッピングモールと、効率よく暮らすことが何よりも優先された配置となっている。だから、ともすれば生産サイクルから振るい落とされてしまいがちな秘めやかな教会や、風土が生んだ美術家、建築家の作品なんかが暮らしの中へ自然に紛れ込む札幌は貴重な街だ。歩くもよし。地下鉄もよし。トラムもよし。疲れたなと足を止めれば、

ザハ・ハディッドやナイジェル・コーツの 第1作がすすきのにあった!?

2012年の新国立競技場コンペで有名になり、16年に他界したザハ・ハディッド。ロンドンAAスクール出身で、かつては、アンビルト(建たず)の女王と呼ばれていた建築家だ。最初の建築は1993年のヴィトラ消防ステーション。実はその3年前、ザハは札幌で店舗を設計していた。ジャスマックが企画・開発した、すすきの鴨々川沿いの〈ムーン・スーン〉(現存せず)だ。

「彼女のデザインは奇抜で建設は難しい。でもインテ

大仏、モアイ、ストーンヘンジ。 ANDOファンの外国人観光客の聖地が 南区の山腹にある⁉

地下鉄南北線の南の終点・真駒内駅を出ると、札幌五輪公式時計の時計塔の隣にタクシー乗り場がある。「滝野に行く外国人、増えてるそうですが」「最近多いよ。ダイブツ目当てだね」。真駒内からタクシーで20分、ゴルフ場を越え、山道をどんどん登っていくと、やがてその大仏は現れる。ただし頭だけ。

以前は平地に置かれていた石像大仏。その巨大な大仏を、ラベンダーの丘で覆った「頭大仏殿」は、建築家の安藤忠雄の設計だ。

北海道の冬との共存を考えた、“実験住宅”に泊まる。

札幌から走り走って250㎞。十勝地方の海のそば、56,000坪の牧草地に11月1日、自然と建築を楽しむホテルがオープンした。その舞台は、多くのサラブレッドを輩出した〈大樹ファーム〉の跡地。ここは、次世代のサステイナブルな住宅技術を考えるLIXIL住生活財団によるユニークな取り組みにより生まれた場所だ。

広い敷地に点在する建造物は、隈研吾や伊東豊雄らの有名建築家を筆頭に、国内外の学生や研究者が建て

店主の人柄や空間の 面白さも店の“隠し味”。| 浅香克章

ホスピタリティの高い札幌人。よそから来たお客には、自分の愛する店に案内して喜んでもらいたい(もちろん1軒では帰らせない!)。自他共に認めるもてなし名人たちに、一晩のテッパンコースを教えてもらいました。

「基本は自分が何度も足を運んで、気に入ったお店に案内します。店主の人柄が料理にもあふれているような店が好み。あとは空間(建築)が控えめながらいい隠し味になっていて、もてなしに建築も一役買えるような

旬と美意識。北海道ならでは、を堪能する。

店主・磯野直大さんの握る寿司と同じく、ミニマルな店舗設計は、北海道を拠点に活躍する建築家・五十嵐淳氏。また、店内を流れるBGMは、ミラノサローネなど国内外の展覧会のサウンドデザインを手がける作曲家・畑中正人氏が担当。ロゴデザインは全国で活躍するグラフィック・デザイナー鎌田順也氏。北海道出身者による豪華なキャスティングは、「自分のこだわりというよりも、お客様のご縁がつながって出来上がった空間」と磯野

ゼスティ・マイヤーズさんに聞くブラジル・モダンのこれから。

誰あろう彼こそ、ブラジル・モダンを世界に広めた立役者なのである。

ゼスティが共同代表を務めるNYの〈R・アンド・カンパニー〉は、イームズをはじめとする米ミッドセンチュリーの選り抜きを長年にわたり紹介してきたデザインギャラリーだ。その彼らがブラジル家具を展示し、「ブラジルにもミッドセンチュリーが?」とインテリア好きを驚かせたのは2000年代初めのこと。その後04年のセルジオ・ロドリゲス展を筆頭に、