キーワード

東京都

duft

白を基調としたミニマムな店内に花の彩りだけがアートのように浮かび上がる。ドイツ語で“香り”を意味する店名通り、甘美な香りが心地よく鼻をくすぐる。「花の本質的な魅力と向き合える、ギャラリーのような空間にしたかった」と店主の若井ちえみさん。その美意識はすべてに一貫していて、花選びの基準は一輪挿しで絵になるもの。ブーケは「それぞれの個性を際立たせたいので」と、花と花の空間を大事にしている。包み方もクリア

DILIGENCE PARLOUR OMOTESANDO

「新鮮で旬な花を扱うだけでなく、“春なら生き生き”“秋ならしっとり”と四季折々の情緒も表現したい」というのがオーナー・越智康貴さんの花へのアプローチ。花一つ一つが持つエネルギーを感じてもらいたいと、つぼみばかりを束ねて、開花していく過程も楽しめる花束を提供している。店内に並ぶ色とりどりの花は1本から購入でき、希望に応じて、コーヒーカップ風のフラワーベースやハンドル付きのクリアな包装が選べる。花を持

chibi

可愛らしい店名とは裏腹に、〈chibi〉は武骨でワイルドだ。荒々しい流木が店内にドスンと鎮座し、奥の棚には渋みのあるドライフラワーがぎっしり。店主の芳賀規良さんも“アニキ”のような存在で、彼の審美眼に惚れ込んで足繁く通うスタイリストやアパレル関係者が多いというのも深く頷けるぐらい、店内に並ぶ季節の花はどれも男の色気が漂う。ブーケを見れば一目瞭然。「テーマは無題。好きなものを気分で組み合わせました」

SORCERY DRESSING

恵比寿駅前にある間口2mほどの細長いビル。中に入ると植物が放つみずみずしい空気に包まれ、ここが駅前だと忘れてしまう。店主は花屋の2代目。料理人を経て、花の世界に入り、2014年に自らの店を構えた。切り花の棚にはブロッコリーやサトウキビも並ぶユニークさで、豪華なダリアにカジュアルなグリーンを合わせるなど、組み合わせの斬新さで花のイメージを広げてくれる。また花=高価という印象を崩したいとも。1本100

THE LITTLE SHOP OF FLOWERS

「花の選び方も、組み方もすべて独学」と笑う、店主の壱岐ゆかりさん。PR業を経て花屋の道へ。レストランに併設された小スペースからスタートし、今では原宿のキャットストリートに支店を構えるほどの人気だ。支持を集めているのは空気感のあるアレンジメント。野原で摘んだ花をそのまま束ねたようなナチュラルな組み方だが、色気のある色が絶妙に配され、華がありつつ甘さは控えめに仕上がる。店内にはガラス窓も多く、絞りや淡

THE DAFFODILS

より多くの人に日常的に花を楽しんでもらいたいという思いから、学芸大学東口商店街から1本入ったところに店をオープン。単身者からファミリー層まで暮らす街の特色に合わせて、一本でも雰囲気のある花や、花束にした際に魅力的なニュアンスカラーなど、さまざまな要望に応えられる品揃えを心がけている。切り花だけでなく、鉢ものや観葉植物といった植え込み向きの商品が揃っているのは、そういった理由から。店主の加藤寛樹さん

COCHON

まるで画家のアトリエのような小部屋だ。店主の描いた絵や不思議なオブジェが点在し、その奥のテーブルに十数種の花が。数は厳選されているが、色形ともに存在感のある品種が並ぶ。店名はピエル・パオロ・パゾリーニの映画『豚小屋』から。学生時代はどっぷり映画を学び、その傍ら働くカフェで花の魅力に触れ、やがて花屋に就職。独立直前に欧州を旅し、そこで型にはまらず生きる人々と出会ったことが、今の花屋然としない店に繋が

小路苑

普通の花じゃ物足りない! という人が足繁く通う神楽坂の名店。一歩足を踏み入れると、アルカンタレアやユーカリ・カーディナルなどの珍種が揃い、枝ものや実ものは造形がエキゾティックなものばかり。春の花の筆頭であるラナンキュラスも揃うが、セレクトしているのは可愛らしさと無縁の変わり種ばかり。花束も店内の空気感をぎゅっと凝縮したような風貌。「ウチらしさは……う〜ん」と店主の吉田耕治さんは首を傾げるが、この“

音空花店

外観は可愛い古民家風。店内には女性店主らしき姿が見えるが、扉を開けると強烈なギャップに誰もが腰を抜かすだろう。爆音でロックが流れ(取材時はThe Smithsの「Panic」)、壁の色も漆黒! 聞けば店主の川瀬涼子さんは元映像美術で、人生好きな音楽と花に囲まれたいと一念発起して昨年開店。「ブーケにも毒っ気、入れちゃうんですよね」と言う通り、深紅のスカビオサと黒ずんだバラを明るい色のラナンキュラスと

ŒUVRE

ジュエリーデザインの世界から転身し、南青山の〈ル・ベスベ〉での修業を経て2014年に独立した田口一征さんとパートナーの岩永有理さんによる〈ウヴル〉。これまでは完全予約制でウエディングやイベントのブーケを制作してきた2人だが、昨年実店舗をオープン。同業者である花屋からの支持も厚いフローリストの田口さんといえばブーケの幸福度に尽きる。「色彩や組み合わせに私なりの理論はありますが、相手が笑顔になるかどう