キーワード

高層ビル

本当に恐ろしいのは、戦禍の中にあるあちらか、無自覚なこちらか?

ベイルートの青空を突き刺すように聳え立つ建設中の高層ビル。その建設現場と労働者を追いながら、シリア移民労働者の父の思い出がモノローグで語られる。内戦を逃れベイルートに亡命した(現在はベルリン在住)シリア人のジアード・クルスーム監督が目の当たりにした現実を、シャープな映像と削ぎ落としたサウンドで構成した映画『セメントの記憶』。世界60ヵ国で上映され、グランプリ34冠に輝いた本作について、2人の写真家

近代北海道の歴史はここから始まった。

北海道大学、通称「北大」の前身、札幌農学校が開校したのは1876(明治9)年のこと。旧東京大学よりも1年早い開校だった。箱館戦争が終結したのが1869(明治2)年だから、明治新政府がいかに重視し、その設置を急いだのかがわかる。当時、蝦夷地改め北海道にはロシア南下の脅威があった。ぼーっとしている余裕はない。北海道開拓は新政府の重要課題の一つだった。
 
それにしても、新しい国づくりの根幹に農業(酪農

Salesforce.com

サンフランシスコのアパートの一室で1999年、Salesforce.comは誕生した。ソフトウェア業界の異端児としてクラウド・コンピューティングビジネスを始め、急成長を遂げる。2017年度の売り上げ予測は81億2000万ドル。13年、CEOであるマーク・ベニオフは瞑想の実践者だと公式発表した。来年完成予定のセールスフォース・タワーはサンフランシスコの最高層ビルとなり、各フロアには瞑想室が。
「マイ

Shangri-La Hotel At the Shard

 霧がかった空に突き刺さるように聳え立つ、ガラス張りのスカイスクレーパー。表紙でも登場する西欧一の高層ビルこそ、ロンドンの新しいシンボルとなった〈The Shard〉だ。その34〜52階の絶好のロケーションに昨年5月にオープンした〈Shangri−La〉は、今まで不可能だった「360度ロンドンを見下ろす」ことのできるホテルなのだ。
 シティやカナリー・ウォーフのビル群、タワー・ブリッジにセント・ポ

心の中で思い描いてきたものが、東京で一つの輪につながったみたいだ。

川内倫子の写真集、『ILLUMINANCE』を手に、スパイク・ジョーンズが東京にやってきた。この写真集は最新作『her/世界でひとつの彼女』の最初のインスピレーション源で、LAのARCANA書店で出会って以来、ずっとスパイクの案内灯となり映画を導いてきた。たくさんの付箋が貼られた写真集を差し出し、「サインしてください」と言うスパイク。彼の作品へのアプローチにシンパシーを感じていたと言う川内倫子が迎

ラジオの歴史が大きく動いた5年間。

2010年に運用が始まった「radiko」の存在は大きいですね。大都市のAMでは高層ビルなどの増加で、20年前の半分程度の電波しか受信機に届かなくなったといわれています。それを解消したのがradiko。PCやスマホ等でラジオが聴けるようになったのは画期的でした。
 
そのラジオが見直されるきっかけとなったのが、東日本大震災。地震の発生直後、災害用のメールアドレスを普段から告知していた東北放送には、