
とんかつ


地元民がこよなく愛す テッパンの人気店。
名物店主が愛知の地酒を厳選。
愛知県の地酒の品揃えは市内屈指。蔵元からの信頼も厚く、ほかではお目にかかれない稀少な生原酒なども取り扱う。旨口が主流の愛知の酒に合わせて、煮物などの惣菜もこってり濃い口が多く、脂ののった旬の魚の炙りも定番。シメは良質の井戸水で炊く雑炊でさっぱりと。

【大山(後編)】「戦後の子」、憧れの洋食を語る。
音楽家と人類学者の時空を超えたぶらり旅。今回は前回に続いて板橋区・大山編。そもそも細野さんがこの街を訪れるきっかけになったとある洋食店で、2人の話題はまたしても「あの頃」の食へと時空を遡る……。

とんかつ七井戸/ブンカ堂
人気の焼き鳥店がオープンしたとんかつ屋は、酒のセレクトにもツボをつかれる「飲みたくなる店」。一方、飲ん兵衛タウン立石に誕生した大衆酒場の新星は、ショウガ焼きに豚タン、ほかにも気になる豚肉つまみいろいろ。あちらこちらで、つい「豚で飲む」ことに。

テーマ〈続々・教訓〉

ラード入りの油で揚げたサクッと衣が肝。
とんかつの店として名高いが、前身は赤坂にあった洋食店〈フリッツ〉。その名残か、とんかつ以外の料理も評判が高い。メンチカツにクリームコロッケ、カレーなど、どれもきちんと作られた丁寧な味。アジフライもしかり。熱狂的なファンを持つ隠れた名物である。
まず、衣が旨い。粗めのパン粉をたっぷりとまぶし、しっかり色がつくまで揚げてある。かぶりつくとザクッと音がするほどの香ばしさだ。秘密はやはり“揚げ仕事”にあ

池尻 浅野/酒井商会
池尻 浅野
●池尻大橋
自家製の“つまみになる調味料”で飲ませる。
コースの1品目、アラカルトでもオーダーできる前菜お任せ四品盛りは、例えば今ならモズクの酢の物に、旬の丸ナスのムース仕立て、鴨の脂と黒コショウを効かせたトウモロコシのすりながしなどが並ぶ。店主の浅野雅さんは和食一筋で歩んできたが、3年勤めた神泉〈ぽつらぽつら〉で洋の味を取り入れたつまみやワインに開眼。自らの店でもそのスタイル

アスリートの勝負メシ。
1980年代のこと、早稲田大学ラグビー部の面々は、試合前日には、とんかつを食べる と当時の雑誌で読んだ記憶がある。敵に「カツ」ってことですよ。いいね、このシンプルな発想! 単純な中学生はそれを真似て、試合やテストの前の日にとんかつを食べたなんてこともあったな。
とんかつは、昭和を代表するいわゆる「勝負メシ」であったわけですが、いまはスポーツ栄養学が発達して、いろいろなものが勝負メシになってお

『風流とんかつ 奥三河』の味噌カツ定食
もう随分前のことになるが、舞台の公演が近づくと毎日のように渋谷にあった〈花〉という喫茶店で台本を書いていた。僕は歩きながら考える癖があり、雨の降ってない日は家から渋谷まで片道1時間くらいかけて往復していたのだが、その頃から気になっていた店がある。
つまり二十年近く気になっていた。それだけ気になるなら入れば良いのにと思われるだろうが、タイミングというのは中々合わないもので、もしかすると、お互い好

とんかつ檍のカタロースかつ定食
週に一度はとんかつを食べる自分にとって、〈檍〉のカタロースかつとの邂逅は衝撃だった。革命には、多くの批判をはね返すビジョンや気概が不可欠というが、このとんかつにはそれを体現するのに充分なインパクトと論理性が備わっている。しっかりとした揚げ色の衣を纏った4㎝はあろう厚切り肉は、通常よりも幾分か薄くカットされ、箸で持つ度にぷるんっと震えるSPF豚ならではのピンク色の肉層には、溢れ出そうな肉汁が解き放